弱虫ペダル/サムライ

弱虫ペダル・20話。前半はマナミさんのお話。インタハイへの残留を賭けて2年の黒田さんとレースにて雌雄を決するのである…まァ順当にマナミさんが勝つんですけどね。風を読んで風に乗り、優雅に坂を上ってゆくマナミさん。一瞬背中から翼が生えて駆けてゆくシーンは、彼のキャラによう合ってましたですかね。まちょっと「えーうそーん」って感じもするけど、天使っぽいイメージは彼の属性だからな。

あとついでのようにいいんちょが出てくるんだけど、お説教シーンに回想シーンを繋げてかなりウェイトを大きく取ってあるのでそこまで影薄くもなかったな。しかしデコメガネお下げ幼馴染ツンデレいいんちょという、何かもうヤケクソみたいなキャラ造形がスゲエと思う。これでマナミさんの視線が坂道(地形と人物双方)に向いてなければねえ…。そういやいいんちょ、何となく小野田さんと造作が似てるな。ちょっと並んでもらえません? ません?

後半はマキシマ先輩んとこで箱根駅伝のビデオを見る話。とりあえずこのシーケンスの骨子はともかく、ご実家がお金持ちで服装センスがヘンで田所先輩と(ある意味)イチャイチャしてるという、マキシマさんの妙な魅力がずいずい出てくる好シーケンスであると思います。ご両親も見てみたいですなあ…。原作で出てきてたっけ?

サムライフラメンコ・17話。さすらいのハザマさんはゴトーさんという旧知の相棒を得て、勇躍正義の舞台に踊り出ようとしている。ハラヅカさんもやっぱり合流、更に強化された文房具兵器でサポートをかける。目指すは最強総理・奥崎シンイチロー! …とまあ、スタート時点からして燃えとバカのアマルガム具合が大概なのだが、これが実際にVS総理バトルになったらもうホンマ…おもしれえなあこのバカ脚本! 歴代総理のポートレートの目からビームが出て、総理専用黄金スーツが出現する辺りでギブアップした。後は自動的に制作側の勝ちでワシの負けである。降参。

どういう構造か知らんが国民の支持率が直接パワーに変換されるパワードスーツ着用して、マスコミの力で思うさま相手を蹂躙する総理。しかし今野メガネがコッソリネット配信した裏音声のおかげで一気に支持率急落…という流れも王道であり心地よし。さてしかし、そこまでして強さと支持率を求めた理由はと言えばとうとう来たよ宇宙人。どっからどう見ても成田享パロディな怪人が出てきたので普通に快哉してしまった。上手いなあのデザイン。てことはこれからウルトラマン展開か? あるいは本格的に海外ヒーローの方に行くのか? あー、楽しいねえオリジナル作品って。

冒頭の合言葉シーンでゴトーさんが「エルボーロケット」言うてたのは何だろう、元から脚本にあったのかアドリブか。いろんなパロディが乗っかってきてる本作だけど(その言葉が聞きたかった、とかね)、結構新しさホヤホヤんとっからも引っ張ってきよんのな。