ちはやふる

ちはやふる2・2話。かるたみたいなもん何が楽しいんだ、ワシは恋と愛に全力で生きるんじゃーい! というスミレさんには割と困ったもんだなあと思う部員たちであるが、しかしその情熱の量自体は大したものである。でも熱量だけじゃダメ、人と人が思いを伝えるためのプロトコルも大事。恋愛バカのパワーを保ったまま、スミレさんはこのかるた世界に馴染んでゆけるだろうか。あとも一人の新入生、筑波さんもこれはこれでクセがありそう。彼の得意は北海道の下の句かるた、へえー。いろいろありまんねんな。

新入部員を迎えて心機一転というシチュは部活モノの定番ネタだけど、一方でノリと面白さを維持するのには工夫や労力の必要なネタでもある。やっぱ見る側からすると、慣れ親しんだ野郎どもの活躍をもっと見たい! ってな意識も多いだろうしな。そういう意味で言うと千早さん以外の部員が感じている「千早は何で新入部員にそこまで入れ込むんだ」という思いは視聴者のそれとある程度パラレルである。その上で千早さんは「この部のために人員を厚く増強しなければ勝てない」と考えていることが明かされ、新入部員についての事柄がストレートに彼ら全員、部全体の流れと繋がってゆく。うん、意識と視点の誘導が上手いよね。新しいシーズンを軌道に乗せるやり方が丁寧だ。

かなちゃんとスミレさんは、ゆくゆくはエエ友人になれるのではなかろうか。ペーパーと実地の差はあれ、恋愛脳という共通モチベがありますしね。ってェか、かなちゃんマジでまつげ三本だったの!? それマンガ的な省略じゃなかったの!? …ふと「クリリンの鼻」という言葉が脳裏をよぎったりしたが、まあいいか。