中途半端に取り残された過去

●積み上げてたCDやゲームの山が崩れたので整理。もう最近は音楽もゲームも足が遠のいちゃったのでほぼ「実体化した記憶の集積体」みたいなもんであって、ちょっと感慨深くなる。そんな中で一番心の芯に応えたのがドリームパスポート3。ドリキャスのネット通信アプリである。ひゃあこれは懐かしい、これ使ってテレホーダイ時間にじーわじーわ表示されるスケベ絵とか見てたなあ…。ドリキャス本体を引っ張り出してきてダメ元で接続してみるが当然ダメであり元々の結果である。ま、しょうがないね。

にしても、こういう…むかし隆盛してたものが今やすっかり使えなくなり、それでも機械でデータなのでインターフェイスは昔と変わらず華やかな調子で接してくる、ってのは妙に心にクるものがあるなあ。現実の廃墟などまるまる古くなってゆくものとはまた違う、奇妙な寂寥感がある。ポップでかわいいスタート画面、センスの良い効果音、ヘルプに載っている説明マンガ。このマンガ描いた人は今なにをしているのだろう。…ガイダンスやマスコットの音声が林原めぐみってのも何か絶妙だ。ううむ…演技人の成果はこうした形でも残ってゆくのだなあ。