エウレカセブン

エウレカセブンAO・17話。アオさんの使った謎の兵器・通称「クォーツガン」は、大きな直接的攻撃力を持つだけでなく過去の歴史改変をも行う超パワーがあるようだ。半信半疑ながらもゲネラシオン・ブル社の大人たちはそこまで推測しているのに、そっからアオさんの「失われたゴルディロックスの記憶」を紐付けて考えるに至らないってのは何だろうね。単に表面上に出してないってだけなのだろうか?

さて。相も変わらずスカブコーラル近辺は紛争の元である。今回もゲ社と連合軍(米軍)との間にゴタゴタが発生し、そこにアオさんのクォーツガンの暴走がかぶさったもんだから余計にゴタゴタと。そんな中アオさんはエウレカ母さんのヴィジョンを幻視し、待てよこのガンの歴史改変パワーでもってエウレカと再開できるのじゃなかろうか、とか思いはじめる。しかし「やってみろやオラ」というトゥルースの煽りを受けても、アオさんは結局世界再編成の重みを考え引き金を引くことはできない。…うん、まあね。一応まだ主人公だからね。そこまで追いつめられてもないからね。

全体に漂うスピリチュアルなフレーバーはこの作品の主要素材の一つなんだけど、どーもワシにとっては作品世界への没入を妨げる要素になりがちなんだよな。今回ならば特にナルさんのワケ知ったようなキャラとか、後半のエウレカさんの幻視ヴィジョンとかね。そういう違和感まで含めて意図的なのかどうか、はまだ保留ですけれど。あと常にパロディと軽薄さを身にまとうエレナさんは、やっぱその軽薄なペルソナでもって何かを背後に隠してると見るべきだろうね。本人の意思がというか、脚本がというか。