自宅的警備の実現

●以前資料館に勤めていたとき、来訪者による展示物の損壊がちょっとした問題になったことがある。「お手を触れないでください」と掲示はしてあるのだが、それでもいじられて磨耗したりしてたワケですな。一応館内の椅子に座ってそれとなくニラミを利かせても居たんだけど、まァ効果に限界もある。


それじゃあってんで学芸員さんが買ってきたのが監視カメラ、といってもマジモンのカメラを設えようとすると作業も予算も大掛かりになっちまうので、ニセモンのカメラである。外見は一応ちゃんとした監視カメラっぽいが中身はがらんどう、電池入れたらLEDの赤ランプがついてそれっぽく見せるだけのもの。これを天井にネジ止めし、これ見よがしに被害の多い辺りに向けておく。


子供だましな代物だと思われるかもしれんがそうでもなく、展示物の損壊はしっかりと減った。ホンマモンの悪人さんには意味がないにしても、ちょっとした出来心でいたずらするような層にはそれなりの抑止効果があった、っちうことだろう。


●んでそんなこと思い出しながらふと考えたのだけど、これをもうちょっと拡張してですね、監視カメラとかそんな大仰なことじゃなく抑止効果を求めるようなヤリクチはどうかなとね。つまりこんな感じの…、

ウソんこの警備会社シール作って玄関の辺にポーンと貼っとくの。


別に会社のこととも何とも言ってないワケだし、これで何らかの社会的なコードに抵触することはないでしょう。これなら、そうねえサザエさんに出てくるようなへっぽこ泥棒さんとかならビビッてくれるんじゃないかしら。ダメですか。