ヒーローマン/おお振り

●新番組・HEROMAN。よう知らんがスタン・リー原作でボンズってことで見てみる。舞台は…ははあ、珍しくホンマモンのアメリカのようで。主人公の人はきれいなナード、ヒロインはチアリーダー、ヒロインの兄はジョック…とまあイカニモ米国謹製な、多分意図的にステロタイプを狙ったセッティングである。まその、こんな言い方せんでも「普通に藤子マンガのパターン」でも構わんのですけどね。この辺は原作者の蜘蛛男辺りでも共通の要素ではあるな。


んでまあ、主人公のジョーイ・ジョーンズ少年(苗字と名前が韻踏んでるってのもスタン・リーっぽいな)が壊れたロボット玩具を拾って修理してたらそこに雷が落っこってきてロボヒーローになりました…という第1話である。やはり王道一直線な、悪く言えばヒネリの無い展開なんだけど、照れず空かさず丁寧に描かれてんのでかなり視聴しやすいな。ジョーイさんの性格にそこまでイラッとするようなナード性が感じられない、ってのも見やすい理由か。声の小松未可子さんは寡聞にして存じ上げないのだけれど、この人の声が少年っちうよりは「女の子」なのよね。そこら辺の柔らかさもあるかな?


作画は流石のボンズ、第1話補正もあるだろうけど実に端整。メインメカ(だか何だか)のヒーローマンの、全高3m程度っちう微妙な大きさの表現がエエなあ。ゴツくて重たい塊がすげえ馬力でゴオッと動いてる、という雰囲気がよう出ている。作監川元利浩。ま、横綱相撲やね。…あとあのカフェに居てた爺さん、ひょっとしてスタン・リー本人か?


てことで、お子様向けヒーローアニメとして充分な第1話だったんじゃなかりましょうか。ワシ的にもなんかワクワクしたので、ちょっと見てみましょう。しかし予告で早速「力を得た者の責務」とか言うてますなあ…。好きねえ、そのモチーフ。


●新番組・おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜。えーと、前シーズンは…ははあ、もう三年前にもなりますか。でかちち姐さんに率いられる少年どものお話が再開でありますが、…うーん、新参さんへの説明やら配慮やらはほとんどナシという割り切った構成でスタートなのな。一応これから当たるであろうチームの分析による回顧シーンっぽいものはあるが、これとて前シーズンを見てないとよう判らんような代物だし。ま、そのための再放送挙行ってのもあるんでしょうが。ね。


Aパートは前シーズンで惜しくも負けたキャプテンの人と、浜田賢二声の別チームコーチによる西浦分析話。この浜田さん…ええとロカさんのキャラがなんかリアルで、落ち着いてて現実的判断のできるジャイアン、みたいな人。何やら背景事情もあるんだけど、その強引なヤリクチは意外とヤッカイかもしれない。こういうタイプとも一戦交えとかんとね、ってことか。


Bパートは…ってまあ、そんなスッパリ区分けされてる構成でもないけどまあ、西浦による敵情視察の開始話。三橋さんを除くと、西浦ナインの中で一番最初に「あー、そうそうこんな人だった」と立ち上がってきたのは田島さんでしたわなあ。単純でバカチンだけど純粋に強い。この人はホンマ、使うに便利なキャラではある。


てことで、またしばらくは楽しめそうですな。視聴継続。