たまゆら

たまゆら〜hitotose〜・4話。今回はまおんさん担当回、旅館の娘としてみんなを歓待するまおんちゃんは何を思う。…の前に言うとかんならんことがあるのは明らかだよな! まおんちゃんのご両親! 平野文古川登志夫! 何ゆえこのポイントで伝説のコンビが今ここに爆降臨であり文章がおかしい。いや実に感慨深く嬉しいけれど、マジでなんでまた? この作品ってうる星つながりなの? あるいは監督の趣味? ああ趣味か。ならよーし! …ちうか古川のおっさんは最近もちょくちょく声の仕事やってはるけど、平野姐さんの方はホンマにお久しぶりのお声である。…お元気そうで善哉。うん、よーし。


えー、閑話休題。ちょいと人付き合いが苦手なまおんさんだけど、それでもがんばって接客業をこなそうとする姿で一本、である。特に何がしかの明快な回答を与えず、両親は彼女の性質をそのまま受け止めようとし、まおんさんはこれからの気持ちを大事に育てようとしている。ぶっちゃけ虚構作品だから何とでも話を付けられるっちゃそうなんだけど、それでも「ああ、この親子ならば佳い選択をできるだろうな」と思わせるだけの雰囲気を出せているのがエライ。…まァマジで松旭斎一門に弟子入りして奇術師になっちゃった、でもそれはそれでおもろいだろうけど。


「乙女座」という名の芝居小屋、各国からお声のかかる時計屋、とこの辺りはいかにも元ネタが存在しそうな現実感がありますね。演劇に思いを馳せるまおんさんだけど、その思い入れのある場所がこういう芝居小屋だってのが素朴でよし。…いま気付いたけど、まおんさんは聴覚(演技と口笛)、フウさんは視覚(写真)、のりえさんは味覚(スイーツ)、という感覚に縁のあるお人なのね。偶々そうなったとか意図的だとかいうより、「他者に何か気持ちを伝えるもの」っちうバリエーションを考えたらそうなった、ってとこかしらん。