ラストエグザイル

ラストエグザイル-銀翼のファム-・2話。命からがら逃げ出した姫様姉妹は、空族たちの力を得て反撃に出る。リリアーナ姉様の方はなんか知らんが戦術家としても非凡な才能があるようで、彼女の指揮の下悪逆なる連邦に対して反撃に打って出る、のだが。


前半の割と大人しげな展開から一転、敵の旗艦に無茶して乗り込んだ辺りからお話はなんかスゲエことになるのである。隻眼のイケメン敵将さんはどうやら、リリアーナ姫様を使って「エグザイル」という超巨大構造物を呼び起こすことが目的であったようだ。…多分これ、名前からしても前シーズンでもキモとなった存在なんだろうな。てェかなんでしょうねこれは。エグザイルという名前と会話の内容からするに、惑星脱出用の移民船とか? その割に過剰な反撃システムとか付いてるようだが…ま、今期から見たワシのような者にも、そのうち必要最小限の描写はしてくれるじゃろ。


前シーズンの有無とはそれほど関係なく、お話の「語られ方」というか「端折られ方」が何というか、大河的歴史の一部を抜き取ったような印象を持っててちと面白い。もうちょっと尺や1話の分量に余裕があれば、空族と両陣営軍人/高官以外の視点の人物を盛り込んで、群像ドラマに仕立て上げることもできそうな雰囲気がある。とにかくサクサクと進んでるように見えるんだけど、語るべき事象がかなりデカそうだからねえ。畢竟小さな視点の物語はテンポよく進んでいかざるを得ない、ってとこだろうか。うん、快適でよろしい。


あとやっぱ、なんべんでも言うけれど全編ほぼ空の上…それも少々危なっかしいネジと油なマシンにて、というこの雰囲気はとてもツボなのさ。ワシそれだけでもなんかもう、かなり満足である。好きなようにさらせ。