夢の話は誰も聞かない

●夢を見る。体裁としては映画を見ているらしいのだが、やってることは一昔前のバラエティのコントのような映像である。どこの国のどこの民族とも判らない奇抜な装束の男がボクシングしている、というシチュエーション。ごっつにあった国歌斉唱コントのような感じに近い。この変な男、相手を攻撃するときにお国の言葉で威勢のいい台詞を叫ぶのだが、それがいちいちレフリーの癇に障るのである。「ウオオオ、バカレフリーギャグサムー!」「おい待て。何で俺の悪口言ってるんだ」セコンドが答えて「いや今の叫びは国の言葉で「このパンチを受けてみろ」って意味なんですよ」「いやそんなことないだろワザとだろ」「マジですってマジ」「ホントかよ、でも俺気分悪いし別の台詞にしろよいいな。じゃファイッ」「バカレフリーチンポムチャクサイオソマツー!」「待てってだから。絶対ワザとだろ」「いや今の叫びは「くたばれ」って意味で」「長さが合わないよ! とりあえずそのバカレフリーっての止めろよ頼むよ。判ったな。ファイッ」「クッソシンパンヨメワキガー!」「待てよ俺はいいよ俺は、嫁は関係ないだろ」とか延々続く。まあそんな夢。