花咲くいろは/カイジ

花咲くいろは・7話。頼りになるかどうかはともかく、経歴長くて場慣れは充分ないきおくれ姐さん・巴さんのお話。実家から見合い話だの同級生の結婚話だの、そんなアレコレに心揺らぐ日常。そこへさしてのご常連さん、覗き侵入何でもアリのサバゲオタさんたちの来襲。ある意味アイデンティティクライシスな自分の状況とどうしていいものやらな面倒客、問題が二つも発生して困ったなあ、いやまてよ面倒ならばその二つを統合して問題化すればエエじゃないか、ってことで「サバゲ野郎に嫌がらせしてスッキリ辞める」ってのを企む巴さんである。…てことはつまり、その双方とも思惑通りにはいかないのでして…というね。


お話の構造としてはよくある「ダメ元で無茶したら怪我の功名」ってヤツですけど、サバゲ野郎さんたちが完全にダメ人間のバカチンに描かれてんのが割り切ったなーというか。でもどっちかというと外部目線の揶揄というよりは自虐ネタっぽい感じの…これ多分、脚本担当したお方がそっち方面に造詣が深いんやろな。そんな印象。判らんけど。にしても山野使って本格的にやるんなら別に旅館に厄介にならんでもエエような気がするが、そこらはまあ、ゲームだからってことかしら。


ラストで音楽と演出でなんかエエ話っぽくなってんのが可笑しくてしょうがなかった。いやそれ別にエエ話違うやんね。サバゲさんたちのやたらと清々しく爽やかな表情作画がまた可笑しい。


スタッフロール見てたら「金沢弁監修 能登家の人々」と。…これはどっちの意味だ? 能登地方の人なのかのとまみ姉さんのことなのか。そういやのとまみさんはご当地出身でしたなあ。後者だとすると能登「家」ってことは、わざわざご家族にも演技指導していただいたっちうことなのか。楽しそうな現場やな。


逆境無頼カイジ 破戒録篇・6話。満を持してのカイジ参戦、しかしその逆襲の舞台はまだ第一幕に過ぎない。結構な額で初戦を負け、煽り立てられつつもチマチマと勝つ。大槻班長とその一派はカイジさんの無為無策ぶりを嗤うのであるが…。シチュエーションと状況を使ってカイジさんは慎重に場を支配する、その仕込みっぷりを堪能する回っちうこっちゃね。


班長のチンチロ編を何話まで使ってやるのか判らんが、なかなか間合いのタップリとした演出でエエ感じやないでしょうか。班長の失望と揶揄の後、45組の面々が立ち上がる→カイジの50万7000ペリカ張り、っちう所でのシメは劇的でよかったし。


んでもって声優陣は相変わらずのハイテンション演劇。チョーさん班長いちいちの脅し口調もすげえ堂に入ってるし、まああとは立木ナレですわな。ラストの「マックス! マックス! マックスゥゥ!」なんかもうヤケクソですわ。…あと今回、数十人の野次馬たちが場に参入してきたキッカケで照明が少し明るくなる(それによって野次馬たちがよく視認できるようになる)、ってのがちょっと映画的で面白かった。妥当性を考えりゃアニメレイアウトでもそうなるってことか。