大江戸ロケット/グレンラガン/結界師

●昨日見た分と併せて。


大江戸ロケット14話。…ああ、とうとうOPでも小西の人はハトになってしまった。これからずーっと台詞は「くるっくー」だけなのだろうか。…これ、原作の舞台ではどうなってたんだろ。アニメオリジナルかしら。そしてEDはこれまたポップでファンキーで楽しいものだ。スリットスキャンみたいな雲の流れが妙にキレイだったな。


てことで本編は落語の「かけとり」でんな。ワァワァ言うとりますで落としてもエエくらいの定番展開…と言うにはSFな作品ではあるが、カネ(とその概念)を巡っての長屋連・パクロミ・青の獣さんの展開は割と濃厚な人情噺っぽい感じでよござんした。「なまえのないかいぶつ」である青の獣さんは、大切でありかつつまらないもの、というカネの意味を計れたのか否か。とりあえず予告でバカやる程度の余裕はあるようですが。


今回はパクロミ姐さんの冒頭の大暴れシーンがヘンな絵満載でおもろかったっすな。うーん、こういう慣れた感じの無茶な絵は割と久々な感じ。


天元突破グレンラガン22話。宇宙に出て合体して敵を蹴散らしてたかが月一つ押し返してやろうとしたが、月は超巨大ガンメンであり…ああ、OPのあの戦艦なのか。アークグレンの「グレンラガン自体が乗り込んで操縦する」というバカネタが良かったんだけど、やっぱ数多のディテイルの中に印象が分散しちゃったな。確かに、エッセンスだけで濃厚に押し切るのはこの作品の味なんですがねえ。


操られた恋人の心の底に残るオリジナルの記憶、てなネタはベタながら、それを指輪の形にして表現し、そして一気に声のトーンの変化で解き放つというヤリクチがかなり美しかったでしょうか。「お前は俺達を試そうとしていたように見える」ってのはどこまで真相とリンクしている台詞かは判らんけど、こういう視点の引っくり返し方は好きですよ。同時にシモンの熱血バカとしての強さも出てましたし。


ただ…ホンマ、なんちうか、じっくりと腰据えたディテイルの積み重ねで熱血を語るってのもワタシは好きなんだけどな。


結界師34話。志々尾さんは「自分を裏切らないモノを生み出す卵」を手に入れる。メフィストフェレスじみた平田広明の甘言といい、「わらわの手は洗っても洗っても血に塗れておる」とマクベス婦人みたいなこと言う志々尾さんといい、なんか古典劇クラスの定番ネタ構成でやんしたなあ。その中においてもなんとなァく事態に感づいている正守さんはホンマ便利キャラではある。


件の卵は多分単なる不幸のアイテムなんだろうけど、ほんの少し捻れば普通にエロゲ的な代物であるよな。誘惑者として小悪魔ロリでも生まれてくるとかさ。その一方で「風呂入れ」と言われて顔真っ赤っかにするという別種妄想ネタも盛り込んできたりして、志々尾さんはなかなか隙が無い。受けっ放しだな(隙が無いのに?)。いやマジで、なんで赤面したんだろ。体の一部が人外だってんなら普通に嫌がりゃええのになあ。