日常/ゴシック/シュタインズ・ゲート/C/あの花

●日常・3話。…うーむ、本格的に書くことが無い。作品の質は高いがやっぱし全体的にしつこいので、前も言うたけど15分枠の方が良かったんとちがうか、とかそんなようなことしか。あと今回、ワシ個人的に一番安定して見てたシーンが「教頭と校長のどうでもいい会話」だってのはイカンなあと思う。ワシが。中博史とチョーのやりとり、ってエエよね! ね!


GOSICK・13話。謎の時計塔と錬金術師の巻。この地に古く伝わる怪談の主である錬金術師・リヴァイアサン。この世を去って久しいかの存在が、何故か今その死の顎を開く。我を救え、人を救えと訴えかけるその本に応えるヴィクトリカさんの運命やいかに、あとついでに久城さんは朴念仁過ぎるのでいっぺん死んで来い、というお話。いやホンマ、いかにニブチンとは言えそりゃないよなー。いいけど。


そこそこ本格的な謎エピソードになりそうですね。メインゲストが錬金術師だけあり、トリックは錬金術…まその、化学ネタが多くなりそうな雰囲気。彼が行ったもろもろの錬金術的奇跡、金の創造や青いバラの提示などは大体そのセンでいけそうですな。かの塔にて気分が悪なったり死者が出そうになったりしてんのも、中に立ち込めてるアカン物質の所為だったりするのかしら。あと、東洋人が死んだときの指のアザは何となく「本の頁に毒を塗る」っちう古典ネタ思い出したりした。これ、元ネタ何なんでしょうね。「王妃マルゴ」や「薔薇の名前」で見たけど、まだ元ネタがありそうな。


謎の錬金術師に速水奨。相変わらずの奥様うっとりヴォイスでよろしござんすな。あと小松未可子さんもコンスタントに声優仕事したはるようで善哉。


Steins;Gate・3話。ツン娘のクリスさんも何かかんかでオカリンたちに絡みだし、状況解明の糸口となりそうな不思議レンジの疑問は増え、そしてSERNへのハッキングが成功する…って成功するんかい! ダルさん、普通にスーパーハカーやんかいさ。つまりアレっすね、ダルさんはお話の進行に欠かせない便利キャラってことっすね。まそれはともかく、ちょいとずつお話は進んでってるものの、まだまだ準備段階って感じ。正直今までばら撒かれた(そしてこれからばら撒かれるであろう)伏線やシコミをどこまで覚えてられるか疑問なワシの頭だが、その辺はノリで楽しむとしますか。


序盤のクリスさんがらみのシーン、とにかくもう岡部さんの徹底した邪気眼的イタさが横溢しててなかなかにいたたまれなかった。うはは、そらやっぱ引くわなこれ。この状況にあっては、空気も読めない2ちゃん男のダルさんでさえ割と話の通じる相手となってしまっている。実際、クリスさんとダルさんとの会話的相性は悪くなさそうだったしねえ。しかしオカリンのこのキャラはどういう理由によって形成されたのやら。


前回SERNの名前についてちょっと考えたけど、どうやら「そのまんまじゃヤバいから変えた」って方が当たってるみたいだすね。この作品において「セルン」は真実を隠蔽している謎組織っぽい扱いになってるもんね。さてハッキングによって明らかとなった組織内メール、ジャック・マイヨールからポール・ニューマン宛になってたけど…ま、偽名でしょうな。まさかにご当人ってワケもあるめェし。いや当人だったとしても上記と同じく変えるだろうし。いや本人でもそらそれで面白いけどさ。まあ。


●新番組・C。…まためんどくさい、検索やらなにやらに引っかかりにくいタイトルの作品であるなあ。てことでどうやらアニメオリジナル、「お金と未来」に関する作品とのことである。…冒頭はバトルシーン、カネそのもので戦っているらしきお二人。今んとこ何がどうやって勝ち負けなのか判らず、見えてるのはTCGアニメの戦闘シーンのパロディみたいな絵面のみ。あのいかにも脇役っぽいおじさんが無残に負け、自殺してしまうことで「あ、厳しい世界の話なんだな」ということは判るけれど、それ以外のことはほとんど判らない。ま、こういう雰囲気の世界ですよ、っちうこっちゃね。


本編はカネなし大学生のキミマロさんの所になにやら怪しげなお兄さんが現れる、というストーリー。この怪しい人はあの手この手で不思議な世界にキミマロさんをいざない、「未来」を担保にカネを融通して運用せよ、と言う。半ば騙され気味にその「金融街」へと旅立ってしまったキミマロさんの運命やいかに…というね。ふむ、見た目は奇抜だがお話の構造自体は実に古典的な…そうね、メフィストフェレスというか喪黒さんというか、そんな感じだな。


監督は中村健治。前作空中ブランコはそのトガった表現形式と案外ひねりの無い脚本がどうも不整合な感じがして、ワシはそれほど感心しない作品だった。まあアレは原作付きなので限界もあったろうし、今回のアニメはぜひおもろいお話であって欲しいなと思う。…やたら英語使ってたりギザギザドットの仮想現実っぽい世界だったり、と「金融街」のデザインがイマイチ野暮ったいのは不安要素だけどね。今回はまだ語り起こし、どういう作品になるかは次回以降の描写だけど、とりあえず先は気になるので次回も見てみようか。


●新番組・あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。一つ前の番組と比べてこの長さ、狙ったのか? そうなのか? てことでこちらもオリジナル、とらドラのスタッフによるアニメ。仲良し六人組であったガキの頃から年月は流れ、いっちょまえの引きこもりになってしまったジンタンさんの所に現れた一人の女の子。それは彼ら全ての心にあるトゲであり、歪みであり、隙間である。その子…メンマさんの「願い」とは何だろう。今やバラバラになってしまった仲間は、彼女の存在に何を思うのだろう。…というお話。


…ああ、うん。これは多分…切ないお話になりそうな雲行きがモワモワとするなあ。とりあえずこの第1話で語られているのはホンマ上記のことくらいなんだけど、各キャラの台詞や態度の盛り方がすげえ上手くて「あ、成長してこうなっちゃったのね」と素直に判ってくる。何だかムリして派手になってる戸松っちゃん、冷徹を装いつつも感情がこぼれちゃってる櫻井の人。何より昔リーダー今敗残兵、のジンタンさんの情けなさはエエ感じやねえ。青春の蹉跌、ああ蹉跌。ヒッキーやってるにしてはちょっとミバが良すぎるような気がせんでもないが、まァそこはアニメですから。


あとはもう、各キャラクタの芝居のつけ方やら感情の表出具合やら、その辺の丁寧さがすげえのね。何というか、これはちゃんと作品に正対した方がええなあという雰囲気がしてくる。てことで、これは気になるので視聴継続してみよう…って、ああもう! この時間帯どうしよう! チューナーが足りない!


●さて。上記の如く、この日一日で5本は流石に辛い…。3本以内に収めたいなあ。困った。