屍鬼

屍鬼・10話。前回の尾崎医院襲撃とナツノさんの周囲の事情を、少し時間を巻戻し起き上がり視点から語りなおすお話。起き上がりたちはやはり、社会性や知能はそのままにめんどくさい体質と他者を襲う性質が付与された状態なのだな。まだこの村での数は少ないと言うが、しかしこうして同胞を増やしてるってことは…兼正の巨大屋敷の中は起き上がり天国ってことか。じわじわとこういう建造物を増やして村をのっとったりするのが目的でしょうかね。


誰が来ようがぶちのめす、俺はただでは死なんぞ! てなナツノさんの所に来るは、なんとトオルちゃんである。そうだ、しばらく出てきてなかったからまんまと忘れてましたよ。周囲にも両親にも突っ張らかってるナツノさんの、唯一のソフトポイントがこの人であった。ナツノさん襲撃に躊躇しているトオルさん、がっついてるメグミさんの二人と状況を上手いこと操作しているタツミさんはどうやら一番の曲者だ。そうね、彼の強い統率能力がなければここまで組織立った浸透/侵攻は無かっただろうしなあ。


そして結局起き上がりの手にかかってしまうナツノさんである。この状態からはもう人間復帰は難しいだろうが…尾崎医師によって何とかなるのだろうか。あるいは死んで退場か、はたまた起き上がりになっちゃうのか。起き上がりとして復活しても、タツミさんたちにはものすげえ反抗しそうな感じはするけどねえ。説得にトオルちゃんを使いますか?