屍鬼

屍鬼・8話。メグミさんの墓をあばきたる人影三人、である。もしも棺桶が空ならば、メグミさんの尋常ならざる復活にかなり強力な傍証ができる。でもまあ高木渉の人が様子見てたし、ひょっとして一時的に元通りにされてるか…と思ったがそんなことはなかった。代わりに発生するは起き上がりたちによる襲来事件。多分こっちの方が高木渉さんの画策事なんだろうな。確かにまあ、既に自律的意識と感情を持ってるメグミさん(だったもの)にとって、地中の棺桶で待ち伏せってのはかなりヤだろうしなあ。


んでもってその起き上がりの襲撃であるが…一発目のあの人、誰だっけ? 尾崎医師の友人の人だっけ? とまれ、かの存在はシャベルで頭部を強打すれば一時的とはいえ無力化できるようである。彼らの死(?)の条件の一つに「首を切り落とす」ってのがあるし、やっぱ頭は弱点なのかもしれない。あとお守りにも忌避反応してたな。案外十字架とかでもフツーに撃退できる存在なのかもね。


二度目の襲来はナツノさんのお家が対象である。本人じゃなく家族を狙うってのはなかなかエグいものがあるな。何故か文楽人形みたいなのを介して喋る謎の幼女人外・シズカさんであるが、何かもう、すげえ怖いんすけど。「招待されなければ入れない」ってのは彼らの性質として確定臭いが、それをクリアするためにとにかく恫喝してくるヤリクチがもう、怖い。これも高木渉の人の差し金だとすると、もう少し穏やかな刺客でもよこせばよい所だが…パッと見ィの怖さをとったか?


起き上がりさんたちの目的は多分、この過疎村の乗っ取りなのだろうな。人間は全て殺すか人外化するかして排除し、仲間内だけのコミュニティとする。引越屋などの存在を見ても、今まで連綿と続いてきた作戦ノウハウがあるんだろう。だからこそ、事態を大事にしてしまいそうなナツノさんを何とかせんならん、っちうとこか。さあて…双方陣営、うまくいくかどうか。