あそびにいくヨ/けいおん/みつどもえ/源文USAGI

あそびにいくヨ!・2話。周りはスパイでいっぱい、の巻。それまで普通だと思っていた日常生活が、ねこみみ宇宙人の来訪によってその化けの皮を剥がされる。友人や先生や親戚や、皆さんどこぞのエージェントだったり戦闘員だったりアヤシゲなパイプ持ちだったり…って戸松のお嬢さん、アンタもプライベートではメガネなんかい! これで主要地球人キャラほぼ全員メガネ属性やんかいサ。すげえな。あとカダラでお礼をしたいエリスさんを賞玩する話。うん。


なんか知らんエリスさんにいらだってたメガネ先生であるが、その正体は過激派SF主義の秘密結社構成員であり、あんな想像力のかけらもない宇宙人なんか「トレッキーでもダメだ」っちうことのようで。…何であれ異常な状況を楽しめねェとはSFマインドの欠落した野郎どもだぜなあ。しかし何だ、すわ宇宙人来訪ってとこであの対応の早さ、ひょっとして今までも何度かそういうことがあった世界なのか? ニュース描写見てると少なくとも一般社会的にはファーストコンタクトのようだけど。とか言うてたら米軍の背後にそれらしきカゲ有り。なるへそ。


CIAだの謎組織だの、ヒミツ出自のお嬢さん方はしかし、主人公のミオさんのためとならば一斉に寝返るのである。危機の現場にミオさんが居ると知った女性陣が「あっ」と声をあげるシーンが良い結節点になってて、併走していたスジがここで一旦収束し、視聴側も今後の流れの方向性が判る、というのが上手かった。


各勢力入り乱れてのドタバタの結果、割とチート属性だったエリスさんによるゴルディオンハンマー攻撃で事態収拾。エイブラムスまで出してきた米国さんの面目は丸つぶれでしょうけれど。てことで、この第2話で大団円! でも読み切り短編としてはアリだよな、ってな感じの上手いシメだったっすね。うーん、これ今んとこなかなかおもろいな。…夜中だろうがなんだろうがいちいちしりやちちに差してくる光条も何やらおもしろいんですが、まあそれはそれとして。


けいおん!!・15話。マラソン大会があるのでめんどっちくてしょうがないユイさんの巻。ちうか気楽な高校三年生やなー! まァガチガチの進学校で三年生はこういうイヴェントを回避する、ってな状況よりはお話的によろしいですけどね。それにしても高三…十七八にもなってルテルテ坊主の作成に一心不乱となるユイさんがどうにも、微笑ましいというかめんどくさいというか。


そしてマラソン当日となってもいちいちめんどくさいユイさんである。マラソンから容易に逸脱してゆく様子はADHDを疑われるような風情であるが、ホンマの所アチシもヤなことあったらおんなじような行動パターンになるだろうな。でも途中で近所の千々松おばあちゃんのお家にお邪魔しちゃうってのは流石にどうかと思います。下手ァしたら全校集会で問題にされるレヴェルですよ? 今時そんな集会無いか。


とまあ割とどうでもいいお話であり、だからこそキッチリした制作態度が求められるところでもある。単純にしょーもないエピソードほど楽しかったりもするしね。京アニだから基本的に「クォリティが暴落する」っちう事態は発生しにくく、今回も丁寧な画面作りではありました。ゴール寸前の実に下らないデッドヒートシーン、スローモーションで運足のタイミングによる微妙な後先の表現がバカでよろしかった。あと、みんな並ぶとミオさんだけちち下にカゲがあるんすね。へー。へーーー。


みつどもえ・3話。下ネタ変態ギャグとともにみつどもえのメイン要素の一つである「勘違いギャグ」が多めの第3話。キャラの焦点としては千葉氏と佐藤と松岡さん、そして丸井パパでありますな。自覚的変態・変態勘違いされ少年・オカルト変態・見た目変態、と各々バリエーションはあれど皆さん変態。いやこの作品、どいつもこいつもある程度変態なんですけどね。こういう中に入ると千葉氏のストレートなえろ行動が一番まともに見えてしまう不思議。頑張れえろの求道者。


お話のインパクトとしては1話のチクビ話がピークで、それからはちょっと不完全燃焼気味な気がするのだけれど、まあ…それはチクビがスゲ過ぎたってとこもあるのでねえ。それにしても丸井パパがぱんつ持ってふんがふんが走ってくるあの絵は相当にキツい。パパさん常に主線が太い状態で描かれてるしな。なんかムダに気合の入ってることである。


丸井パパに天田益男。そら威圧感も存在感も過剰に発生するよ。…これで番外編の「若くてイケメンだったころのパパ」もやってくれたらおもろいんだけど。エエ声の天田益男が聞けますよ! 多分! キャスト変更不可!


●Cat Shit One、特別編をYOUTUBEで配信中なのを知ったので見る。小林源文のキャラをアニメーションで表現するのはちょっと難しいものがあるので、1・USAGIキャラを 2・CGで 、という選択肢は一つの回答ではあろうなと思った。ゲンブンマンガ的な雰囲気とは少々風合いが異なるけど、これはこれで作品として成立してて面白い。…ちうか、結構リアル寄りに造形されたUSAGIたちが妙にかわいくて困る。パッキーもボタスキーもしっぽぴこぴこさせんな! かわいいじゃんか! もう!


…んでこれ、正式な本編なの? 映画の先行公開ってことは、導入部なのかな。まいいや。