オカルト学院

世紀末オカルト学院・2話。ふりちん姿で登場したその男、文明さんは自分を未来人だと言う。宇宙人によって滅亡の危機に瀕した2012年世界を救うため、この1999年にて恐怖の大王復活を阻止するのが使命だ、と。当然ながらマヤさんは、このオカルトの集積体みたいな兄ちゃんが気に入るはずもなく、っちうね。いちいちぶん殴られたり張っ倒されたりする文明クンのやられテンポが軽妙でよろしい。…文明と書いてフミアキと読む、ってのは何となく押井の室戸文明を思い出しますが、多分関係ないな。


サイテエの接近遭遇を経た後、先生として赴任してきた文明さんと再会するマヤお嬢さん。まあ何だ、これほどバカっちい「さて新入生を紹介しよう」「あー! あの時の変態野郎!」的展開はそうそうあるまいて。学長室のドンデン返しと残された手記を発見した二人は(この辺の展開はちょっと懐かし目のAVGみたいでしたナ)、渋々ながら手を組み行動することになる。さあ、このマヤ文明コンビは世紀末の破滅を回避できるのか? そしてツンデレという単語の生まれる未来を迎えられるのか? もう好きにさらせ!


てことで、今回もなかなかおもろかったっす。マヤさんの要所々々での表情が(主にマイナス方面に)豊かでエエですしなあ。学長室近辺で発生した怪奇現象を見るだに、誰か(多分小林ゆうの人)の意思が介在してはいるんだろうけど、今んとこオカルトそのものはマジっぽいっちう世界観のようだな。いや、あとでぜェんぶトリックでした、ってな話になるのかもしれまへんが、モスマンやらウンモ星人やらザ・フライの転送ポッドもどきやらが出てくる世界だしまァ、何でもアリではあるよな。…あと、画面からにじみ出てくる「冷たさ」が面白いね。青や緑に振った色彩設計がなんか独特だ。