オオカミさん/ヒーローマン

オオカミさんと七人の仲間たち・2話。本来の脆弱な心を隠して戦い続けるウソつきオオカミさん、っちう話。具体的な努力と結果を示してるのに「ウソ」と表現するのは酷な気もするが、まァ本人の認識次第ではありますしね。強いように見えて弱いヒロイン、ヘタレに見えて頼りになるヒーロー…とまあ、定番な要素がそろってきた。けどあの、ラストのリョウシさん格闘勝利シーンはちょっと、スナイパー巧者設定が薄れちゃうような気がする。普通に喧嘩強いやんけ。視線恐怖克服したらスリングショット要らなくね?


鬼が島高校による卑劣な罠にはまるオオカミさん。そういや桃太郎さんは出てきてないけど、あのラストシーンのイケメンっぽい人がそうなのかしら。てことは桃太郎は敵キャラなのかしら。まそれはおいおいですが。割と端整なデザインと作画の本作だけど、それだけに鬼が島不良たちの「鉄パイプで頭ぶん殴る」っちう描写などは「え、大丈夫かこれ? 普通に死ぬぞ」っちう印象が。御伽話的世界観や(多分)エエ話ベースのシナリオからちょっと乖離してる雰囲気はあったりしてね。


クライマックスのバトルシーンはよく動いてて楽しかったものの、ヴォーカル曲までかかってた割にはちょっとだけ演出が空回りしてたかな。そこまで盛り上げんでも、とか思ってしまった。あとやっぱ、新井さんのナレーションが部分的に悪目立ちしてるなー。キャラの会話シーンにカブる状況がかなり多くて、いやもうちょっとお話聞かせてよ、ってな感情が先に立ったりした。


●HEROMAN・16話。Dr.ミナミは暴走する。政府に逆らってまでテメエのメカのパフォーマンスをヤっちまおうとするミナミさんは、ここでキッチリとヴィランの域に入り込んでしまいましたなあ。そうなると後はお互いの物語上の立場を全うするだけだ。ヒーローマンは自己犠牲と公益防衛に努め、ミナミは私利私欲に走り、…そしてヒーローが勝利を収める。うーむ、とても判りやすい。こういうシンプルなドラマもエエもんですよ。


とまあそういうお話を進めつつ、説明もこなさなきゃならないってことで色々と。中でもヒーローマンは電気ベースの存在である、ってのはそこそこ重要なのではなかろうか。今後色々と仕込めそうな要素ではあるよな。しかし1話の描写ともども、ヒーローマンってフランケンシュタインの怪物そのものなのよなあ。そう見るとあのモッサリした体型の理由も判るような気がせんでもない。


ヒーローマンは汚名を返上し、ミナミ一派はお縄につく。どうも1クール1悪人っぽいスタイルなので、ミナミさんはこれで一旦退場っぽいけど…できたらまた再登場とかしてほしいものだね。問題は部下のクール姉さんの行方が知れないことだが、ひょっとしてあの人は次回以降の敵のグループだったりしますか? あのボロボロトレンチコートの人が姉さんだったりとか。…予告で堂々と「彼」つってますけどね。まあ。