オカルト学院

●新番組・世紀末オカルト学院。今まで少々苦しい戦いを続けてきてる「アニメノチカラ」枠の第三弾、かな。いやでも、ここまでアニメオリジナルで勝負してきたその心意気は立派だと思いますよ。ま上層部からすれば「心意気でメシが喰えるか!」ってとこもあるでしょうけどさ。てことで、オカルトで学院で世紀末で、となると何だろう、聖ルミナス女学院みたいなミステリモノかしら、とか思いつつ見始めたのだけれど…。


…うん、これは…。そんな事前の予想をかーなーり裏切るヘンテコアニメである。そもそもこのアニメの「オカルト」ってのがもうアレだ、学研の「ムー」のソレなのな、ちうか本家が監修してんじゃん! 参った! そしてそのムー的オカルトガジェットをデッドパン気味なコメディ要素として扱う、というスタンスがどうにも新しい。いや、これ面白いよ。オカルトなんて大ッキライだあ! と山に向かって叫びつつ、その実ものすげえオカルト通なツンツン娘主人公がかわいい。いいよいいよ。


何より今回の対戦相手、悪霊憑き学院長の声が矢島正明ときたもんだ。もうこのキャスティングだけで千両と言わざるを得ない。いやあ判ってらっしゃる。コノコノ。…しかし悪霊の憑いた先がメガネっ子なので、メガネ落としたら戦闘不能、っちうネタはすばらしかったなあ。「メガネメガネ」じゃねェよ。異様に気合の入った作画(吹っ飛ばされてごろんごろん転がる主人公の絵に大笑いした)も楽しいし、これは継続してみよう。うん。