けいおん/メイド様/ハガレン

けいおん!!・4話。うれしはずかし修学旅行、んでやっぱし京都行なのねえ…原作もそうなのかな。てことで、今回はほぼ音楽なんか関係なく実にどうでもよい旅のスケッチ、である。こういうエピソードってのはネタの取捨選択が結構重要で、視聴者にどこまで「あー、あったねえ修学旅行ってそうだよねえ」と思わせるかが勝負なんですが! …ま、無難な所でキメることができたんじゃないでしょうか。マジメで気苦労が多いだけに、こういうときは一人ビンボ籤引いちゃうミオさんがなんか、リアル。こういうヤツ居たなあ。


特に何もキーイヴェントっぽいものが発生しないこんな回に、いやこういうディテイルが重要な回だからこそでしょうか、毎度の如くかなり丁寧な作画/レイアウト仕事がしてあっていちいち感心したりする。地味ィにめんどくさい演出とか多くてねえ。もうある程度までは自己満足のレヴェルと違うか、てな気もしたり。いや、そのおかげで作品全体の印象としての稠密さには充分貢献してるとは思うですが、もちょっと気ィ抜いてもエエんと違うか、と思わないでもない。エエけどね。


冒頭既にテンション高い皆さんを見て、あー行きの新幹線でこんなけはしゃぐとあとがキツいぞー、そういうフラグだぞー…と思いつつ最後まで見てずうっと同じテンションでした。元気やなキミら! 何気にミオさんまで元気なのよねえ。ツッコミ疲れとかしないのか。


会長はメイド様!・4話。縦ロールのフリフリっぽいお嬢さん襲来であり、ネットアイドルの人であり、そして店長の縁者さんである。当然ながら問題児のこのアオイさんは、周囲の男どもをガンガンなびかせてはほくそ笑む小悪魔さんなのだけれど、ホンマの所は男の娘でした、というお話。…パツキン縦ロールのヅラが取れても充分かわいい…ちうか、男の娘さん的にソッチもアリアリなのではなかろうか。別にまあ、エエけど。


自分にちっとも振り向いてくれないウスイさんにヤキモキし、かいちょに対して嫉妬というかもったいないというか気になるというか、複雑な感情を抱くアオイさん。そう、やっぱこのお話は一対一の構図なのであるな。そらまあ、超の付く上物異性が自分だけを見つめてくれるならば感情移入対象として気持ちよかろうて。男/女に関わらずねえ。そしてその「もったいなさ」に気付かない、あるいは気付きかけているが素直になれない主人公、となるともうフルコースですわな。げへへ。


料理スタッフとしても有能さを見せるウスイさんのシーン、ああ…やっぱ「料理できる男の人」の女性的理想イメージはこういうのなのね。華麗にオサレにトロトロオムレツだ。冷蔵庫の残り物を適当に煮込むような野郎はダメですかそうですねすんません。あと引ったくり犯のランニングポーズが妙に低重心な勢いで何かおもろかった。


鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST・55話。大人の戦い、である。対比さるべき「子供」ってのはエルリック兄弟のことだろうが、アームストロングさんたちや師匠に言わせればリザさんどころかマスタングさん辺りまでガキになってしまいそうではあるな。オリヴィエさんが大人…あるいはプロの矜持を示すシーンで、上半身を下からパンアップする絵がなんか良いな。描き込まれた胸章や装備品を見せ、この形式ばった重みも「大人」の責務なんですよ、てな感じでさ。


本部をほぼ制圧し歓声に沸くブリッグズたち。でもまあこの勝利も仮初めのものだよなあ、ホムンクルスの大儀式とかが控えてるし…という状況での大総統の帰還宣言。うん、これは実に見事なタイミング。満を持して(敵だけど)ってな大物感がひしひしと感じられる柴田秀勝の演技もヨシ。そらまあ、正規軍の兵隊さんの士気も復活しようと言う物だ。


常にトイレサンダル履きの師匠が飄々としててよろしいね。ダンナと内海さんの筋肉友情もさりながら、師匠とオリヴィエさんも気の合いそうな女傑ぶりである。ちうか、登場シーンであのアームストロング家の二人を呆然とさせるとは流石師匠。なかなかあのオリヴィエ姐さんを点目にはできませんぜ、ねえ。