デュラララ/おお振り/ナイトレイド

デュラララ!!・15話。小山力也の三流トップ屋さんがいろいろあってエライ目に遭う話。ちょっと記憶が霧の彼方だが、この方って作品序盤にチラッと出てきてはりましたっけ。まいいや。てことで前半は、この記者さんの視線を通じて作品の大物っぽい人々を紹介するような形式である。この街サイキョーの野郎はどいつでしょう、という実にどうでもいい情報を求めて危なっかしいキャラを渡り歩くうち、昨今話題の切り裂き魔に取り憑かれてしまう、のであるが。


取材対象の中で大塚芳忠のヤクザさんだけは目新しかったが、その他の人々はすでにお馴染みの面々である。各々ようキャラの出たインタビューですなあ。イザヤさんの「静ちゃんは苦手」という発言も興味深い(余裕であしらってるのかと思ってたが、苦手なのね)が、都市伝説と漆黒のライダースーツに身を固めたセルティさんの、外見とはウラハラな素直なヒロインぶりがやはりエエねえ。嬉しそうで饒舌(饒指か?)なインタビューの様子に、この姐さんの天然を見る。数十年存在してきた人外の妖異とは思えねェ。UFO怖いし。


不幸のスパイラルのように災難に落ち込んでゆくトップ屋さんは哀愁であるが、流石職業柄ってとこでモノローグがいちいちクサいよなー…ってのは偏見かしら? あと藤原啓治声のおじさん警官さんは…ああ、苗字もいっしょか。てことはあの暴走交機の人のお父んかしら? かしら?


おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜・4話。コールド狙いの西浦たちは、とりあえずは着実に点を重ねている。対する4番の打撃におんぶにだっこの崎玉ナインは、今更ながら「自分たちの甘さ」に四苦八苦。一方的な展開のスコアボード見て「今まで俺たちが何も考えてこなかった結果だ」というセリフは生々しい。そして三年のキャプテンさんは、弱く優しい自分に叱咤と気合を入れる。…誰もが主人公なんだよね。自分の人生において自分を脇役とする人は居ない。少なくとも、この場の野郎どもの中には、ね。


んでもって西浦の中にも不安定な要素はアリ。万年二番手の花井さんに一皮剥けてほしいモモカンの采配だけど、そのプレッシャーはなにやらダウナーな形で彼に発現しているようで。ふーむ、田島さんの全方位なパワーが眩しうおますか。ここでイッパツ感情を爆発させておく、ってのもブレイクスルーに有効な道かもしれないけれど、さて。


相変わらずメリハリの効いたモノローグと探りあいの集積だなあ。「サードランナーに何の意味も成さないサインを送り、それを見たピッチャーにボールを投げさせてフォアボールを得る」とかまあ、チマチマした駆け引きが面白え。経験無いのでリアルかどうかは判らんが、実に地に足ついたエンタテイメントだと思う。うん、楽しんでますよ。


閃光のナイトレイド・3話。お嬢様の兄上はめんどくさい組織を率いている。かの組織は示威行為としてデパート爆破を画策し、そしてその意図を故意に漏らすのである。つくづくめんどくさいお人のようで、ねえ。てことで、仕組まれた「爆破テロゲーム」に踊らされるエスパーチームのお話。


万年筆とかチューインガムとか爆弾の断片的イメージとか、仕込んでおいてバラしに使う小道具の設定が細かくはあるが、配置が分散気味なのと印象がイマイチ薄いのでちょっともったいない感じはしましたかな。もっとあざとく、キーとなるアイテムを絞って演出しても良かったかもしれん。でもま、時限爆弾の処理に対して各々得意の超能力を使う、っちうバラエティはおもろかったっす。千里眼の人だけはちとムリなのでサポート役でしたけどね。


敵の人はテレポーター。ぴょんぴょんワープして襲い掛かる強さもともかく、あの時代の帝国陸軍服着た超能力者…となるとねえ。ワシらどうしても加藤保憲を思い出しちゃって、余計に強そうに見えちゃいますわねえ。結局テレポートで逃げちゃいましたが、お兄様の組織にはあんな人がたくさんいらっしゃるのだろうか。ゼヒともヘンテコな能力者満載であってほしいものだ。うん。