デュラララ/おお振り/ナイトレイド

●感想書いて二回も間違って消しちゃった。かなりヘコんでしまったのだが、なんべん書いても洗練されていかないワシの文章はどうしたものか。エエけどね…って消えるのはヤですよ!?


デュラララ!!・14話。厭わしい現実から自らの心の中に縮退しているアイリさんであるが、そのスキに事態を一気解決してしまう切り裂きモンスターの登場である。…あのヘボギャル三人組はこれで退場なんですかね? うーむ、どうもあの切り裂き魔はアイリさんと関わりのある存在なにおいがしますなあ。何かめんどうな庇護者でも居てますか? どうでしょう。


というメインストーリーはさて置かれ、今回主に活躍してはるのは大塚明夫のお父んである。今までの行状やら何やらを見る限り明らかに悪役キャラではあるのだけれど、いちいち一言多かったりするその雰囲気はどうにも憎めないトリックスター。この「憎めない」という属性こそコワいのかもしれませんけどね。作品中においてほぼ唯一、あのイザヤさんと真っ向渡りあえそうな胡散臭さは大概ではある。シャワーシーン覗かれて「お帰り(はぁと)」じゃありませんよ大塚のおっさん。


そのお父んとセルティさんの現状を結ぶものこそ、かの切り裂き魔…妖刀「サイカ」だそうだ。どんな漢字だっけ? まいいや。とりあえずセルティさんは「妖刀」と言えば「ムラマサブレード」という認識なんですね。うん、流石にお古い。良いことだ。実はムラサマだったりしてな!


おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜・3話。コールド狙いの試合、大開始である。モモカンは相手方の何気ない振舞いを見て今回の作戦の確実なるを思い、部員たちはその意気・モチベーションともに高くある。幸い相手の崎玉は、今のところ西浦の思惑を超えるところにまで至っていない。このまま進めばあるいは…ってとこですが、次回の予告は「野球シンドイ」ですかあ。うーむ、この作品らしい鈍く響くような「重さ」が見られそうですなあ。ゲヘヘ。


しかし、いやあ…一旦試合となると本当に、描写もドラマも濃い々々! モノローグと視線会話によって紡がれてゆく、ゴッツくも繊細な野球バトルのぶつかりあいである。今んとこはまだ一方的ではありますがね。「打者の影からランナー出た! 俺、送球体制になってない!」っちう台詞とともにマスクの内側目線からの絵…という凝り方にゾクゾクします。あるいはその「コールド狙い」という意思そのものの重さが語られてゆく展開になるのだろうか。とまれ、実に楽しみである。


高校野球してる各人の動きもエエねえ。打ち下ろしたバウンド性の当たりの作画とか、見ててすげえリアリティがあったりした。…あと、相変わらず三橋さんはうざったくて阿部さんも大変だと思う。お互いいつもどおりで何より。


閃光のナイトレイド・2話。バイオリニストのスパイを追え! の巻。…んー、サブタイからして「回想のロンド」だし、過去に規定された現在という主題は判るんだけど、ちょっとタルい感じの1話だったな。何かと回想シーンが出てきて設定語りするのがちょっと安易な感じがして、物語のギミックという程のウリにまではなってなかったというか。バイオリニストのセルゲイさんの回想(=過去)の要素が薄かったのも残念気味。30分ではちと辛い話だったか?


バイオリニストはバイオリンをスパイの道具に使ったりしない! とか何とか、イマイチ甘いテレパシーお嬢様。このプロっぽくなさは案外悪くない。キャラとしてはこういう人も必要でしょうし。ただ他のヤツらもその考えに何となく引きずられてたりするのはどうかとは思うけどね。…あと、父の死の瞬間をマインドリードで知ったという描写があるが、どうもその、七瀬シリーズとかを思い出してコワかったりしました。良かったね精神崩壊しなくて、とか。


あと、音楽家スパイに民族問題、そいでもって昭和初期で関東軍上海租界で…とまあ、道具立てはロマンあるんだけど、もうちょっと物語作品的レトロな匂いというか雰囲気が薄いなあ、って感じはする。やっぱアニメという整理されたメディアだからでしょうかね。そこまで求めては酷ではあろうか。いちいち昼間に肉まん押し売りに来る近所の食堂の中国娘、とかはエエっすね。アルアル口調ってことはわざわざ日本語で話しかけてくれてんのだよな。