ささめきこと

ささめきこと・9話。デコメガネのアオイさんは同人活動の夢を見る。中学までと違って今なら同志が居る! 村雨さんが居る! だからもう頑張っちゃう! とにかくその頑張りはハタで見ていて危うくて少々痛々しい。何故ならば…まァ、大概の人は似たような経験を持っているからだんなあ。テメエで勝手に盛り上がって、後々気まずい思いしたことアリアリですわよねえ。しかしアオイさんは特にその傾向が顕著ではある。…先週彼女を「近視眼的」と表現したけど、遮眼帯と言ったほうが近いかな。


家に戻ってきたアオイさんが家業の店番してろと言われてガッカリしてる絵とか、上手いな。カメラを店内に置いて外に立ってるアオイさんを見てるんだけど、夏休み前の明るい往来は露出オーバーで真っ白け、店内の酒瓶等は逆にひいやりとした暗い色調。ウキウキしたこのままの(心理)状態で居たい、あのかったるい日常は鬱陶しい…というね。彼女の二つの世界が見えてるような感じ。


あと冒頭、勝手に喋り続けてるアオイさんの横でジェスチャー会話してる村雨さんたちを見て、凸凹コンビの言う「あれ、よく話が通じるものだ」「それでデコスケも何故気付かないかな」っちう台詞は端的でよろし。ハチスカさんたちを含めた、このシーンの出演者の関係性がよう判るよね。