銀魂/バスカッシュ/大正野球娘/狼と香辛料

銀魂170話。たまさん決死圏編の決着。割とヒネリもなく、キレイに自分のドッペルゲンガーと折り合いをつけて魔王を斃す話、ですな。「自分の影」っぽい深めの要素は割とアッサリと描写して、エンタテイメントの要素を重視した…ってとこか。んー、それまでの「ゲームギャグ話」等との差別化がイマイチではあったか。


いや待て、考えてみるとたまさんは…自分の体内のオルガネラやら免疫系やらとエエ仲になりかけたりするロボット、ですか。そう見ればかなりな変態構造やなあ! 盛り上げやオチのつけ方がいつもの銀魂的に卒がないので流しちゃい気味でしたけどね。あと前回も言うたが、折角WIZバカネタで語り起こしたけどやっぱしDQネタになっちゃうのはしょうがないとはいえちと残念だったりした。ま、あのDQファンファーレの代わりにファミコンWIZのタイトルBGM流されても地味ではあろうけれどさ。ああハネケン


バスカッシュ! 20話。ビッグフットが僕の反応速度についてこれないんだ! ならばマグネットコーティングだ! てことで物語中途でのマシンランクアップ話。ハネやトゲが生えたりと外見に変化がないのがちと不思議なくらいですよ…ってまあ、話の主眼はメカニック・ミユキさんのステップアップの方にあるのですが。


彼女やダンを含めてみんなやることがあるのに、自分はこれでよいのだろうかと少しヘコんでいる釘宮姫様が割とかわいい。大丈夫、それは抗いがたい運命が向こうからツッカケてくるフラグですからね。大丈夫じゃない場合の方が多いだろうけど。…そしてアイドルレッドの人は記憶改竄によりめんどくさいことになりそうですな。ま、それは次回の講釈で。


比較的大人しい回だったけれど、毎度ながら色彩の使い方がキレイでよろし。夕暮れの逆光に立ち上がる黒いビッグフットのシルエットと各部の青い光とか、印象的でしたな。


大正野球娘。6話。実際の対戦経験を求めて小学生を相手に闘うお姉さんたちである。「たかがガキ相手に」と侮っているので当然コテンパンな目に遭うご一統。そこでメガネさんが弱点を洗い出し、分析し、対策を打ち出すとキッチリ次回に生かされる、っちう都合の良い展開は少年マンガっぽくて悪くない。ま、踏み台のダシにされてる坊ちゃんたちはエエ面の皮ですけどね。あとでちゃんと礼を言うとくようにな。


そして一つだけ残された課題、それはバッテリー間の信頼関係である。バッテリーと言えば夫婦も同然、いくでェ豆タンはいなあんさん、てなワケだ。気分が夫婦でないなら一緒に暮らせばいいじゃない、とまあ百合っちい展開を経て、あんまそれとは関係なく信頼の真髄に気付くアキコさん。…エスカレートする展開にどんどん羨ましそうな表情になってゆくトモエさんが子供っぽくてエエなあ。「いつでもヒットできるけどホームランしたいので強振して失敗続き」という空気の読めなさもガキくさい。こういうムード/トラブルメーカキャラは定番だけど、外見が一応お嬢さんなのが面白い効果になってんな。


目先の諸問題はクリアしてさて次にステップアップ、ってとこで小梅さんの「マジ夫婦」問題で引っ張りつつ次回に続く、ですか。予告見たらトモエさんがまァた暴走してるようでよし好きにやれ。そして痛い目を見てすぐ復活すると良いと思う。


冒頭の「ワシこれから居なくなるのであとよろしうに」のシーン、重大そうなことをいちいちかわいらしいポーズで伝えてるアンナ先生の作画が妙に手間かかってておもろかった。帰ってきてから驚いてるシーンのよそ行き服装も、時代っぽい雰囲気がエエねえ。


狼と香辛料II・6話。てなワケで元の鞘に収まるロレンスとホロである。会話ツールとしての商行為が「ボタンの掛け違え」によってドロドロと齟齬を起こし、男どもは頭を抱えたり焦心したりする。その上でホロさんはデレつつもツンツンとロレンスをつついて弄んでいる、ってワケだ。ちょいとセンチな気分をもてあましたりはしているけれどね。


商売と恋路、お互いが絡み合った展開。Aパートの盛り上げて期待させて失敗して復活して、の流れはなかなかにエキサイティングではあった。Bパートの解題は、またちょいと回想シーンが多くて「苦労してんなあ」って感じだったけど。…ま、こうなるとアマーティさんの猪突ぶりがちと可哀相ではある。良い教訓にすると良かろうよ。


そこそこ意味ありげに張られていたボーヤの伏線。彼は間者か何かだろうかと疑っていたのだが、なるほど…チミもホロ姐さんのミリキに当てられていたってことでしたか。つくづく道を踏み誤らせる能力の高い姐さんであるなあ。相変わらずしっぽの表現力がもふもふと高くてよろしかった。…ロレンスの妄想シーンでの、ベッドからちょろりと覗いたしっぽ「だけ」の絵とか、ね。