銀魂/バスカッシュ/大正野球娘/狼と香辛料

銀魂167話。たまさんがバグってポリゴンとなる…って、この作品はホンマゲームネタが好きねえ。何故かWIZ寄りのネタ攻勢がちと新鮮だったけどさ。しかし「ウィザードリィ世代」って言われても、スパンの長い作品だしなー。ワタシはあの、ファミコン版の画面をセエダイ再現した絵でだいぶ懐かしかったりしましたけどね。


てことで、ポリゴン→ドット絵と化したたまさんを救うためにミクロの決死圏な御一統である。このままたまさんの体内でゲーム的なネタを連発する、ってのは二番煎じっぽい匂いがするが、さてどうなることやら。にしてもからくり人にも白血球ってあるんかしらん。それに類するアプリケーション、かな。全身タイツの。


銀さんが昨今の映画的ダラダラゲームを批判してるシーン、バックのイメージシーンが妙に手間かかってて大変そうだったなあ。一瞬しか映らないのにねえ。あと、ポリゴンになった途端に繰り返しパターンのニュートラルステップを踏み始めるたまさんが律儀だ。


バスカッシュ! 17話。地下世界にて巨人と出会うの巻。なんでか知らんバスケ能力の高いブルーストーン掘りのロックマン(違う)な巨人は、月よりの移民の最後の生き残りである。墓守みたいな辛気臭いことすんな、そんなことしても墓の下の奴らは喜ばんぞ…と割と勝手な理屈で勧誘してるダンさんであるが、そこに至りしは藤原啓治声のブレーカー(違うな)であった…というお話。


先週に引き続きつめこみ気味な流れである。どうも「設定を語ること」に腐心し過ぎてて話の勢いがイマイチ良くないな、って感じ。巨人さんのバスケメカ風なパワードスーツはカッコイイし、曰くありげな目のテッキー娘もよろしいんだけどね。やっぱ地下世界だけにジメっとした展開でいこう、ってとこなのか。…いやまあ、思い返してみると結構サーヴィスシーンは多いんだけどさ。ちちくりあいつつの百合シャワーとか。


大正野球娘。3話。部員も揃ったし(危なくも)なんとか部室も出来たし、さてそれでは練習試合の御一統。「勝敗は関係なく、今の強さを測るため」とは言うものの…。てことで、櫻花會の皆さんは「敗北の悔しさ」を手に入れるのでありました、という話。


波乱もチートも主人公補正も無く、淡々と一回コールドとなる様子を描くBパートが肝ですかね。当然ながら練習試合相手の野郎どもに敵キャラ属性は無く、野球娘さんたちに挫折と経験を付与するために必要なギミック、としての色合いが強い。ま、その中に許婚や一目惚れチャラ男やら、の重要キャラはちゃんと居てるのですけれど。フライを後逸しちゃったデコ子さんを見ての「あー…泣かしちゃった」という台詞が良いな。チーム彼我の立ち位置をよく表現してんなあと思った。


学院長先生に真山亜子。この方は結構お若いのに、お声が京田尚子さんと似てるんだよなあ。しばらくはこの手の役で喰いっぱぐれが無いと思います。割と好き…って、中堅どころアイドル声優満載の当作でわざわざ言及するのがこの水原リン(旧名)さんかいな、ワシはもう。あと、ヘボい部室小屋を前に「俺達の伝説はここから始まるんだぜ」っちう絵はアレですな、埋立地島流しの特殊車両集団を思い出しますな。


狼と香辛料II・3話。賢狼ホロ姉さんに一目惚れ、婚姻契約をつきつける千葉紗子のぼっちゃんである。いやあそんなもんいくらでもあしらえますわェ、と余裕のロレンスさんではあったものの、色んなほころびやすれ違いにより焦っちゃったホロさんとの衝突はあしらえなかった。イザってとこで何も口にできないロレンス兄さん、流石のヘタレである。そこは土下座でも泣き落としでも、何でもエエからぶち当たれよ…っちうワケにもいかんですか。そうですか。


Aパートは状況整理のための回想や仮想のシーンが挿入される、という形式。ほぼ二人の会話だけで進むシーンなので工夫をしようってことでしょうが、「ゲップが出るわ」の台詞とともに仮想シーン中のホロさんが小さく「げ」つってるカットの入れ方が小憎らしい。あの絵一枚でかなり軽妙な風情が出てましたなあ。二階からお祭りを見るシーケンスも、何やらヘンテコなことやってる人々とそれを見てるホロさんたちのカット割りの、ちょっと独特なテンポが面白かった。あのお祭はエエね、なんか元ネタあるんだろうな。


さて、次回もまだまだすれ違いそうな雰囲気ですね。しかしあの、小山力也商人さんとこのボーヤが気になりますぜ。彼を必ず画面の端に置いている、のはやはり伏線なのでしょうねェ。