●うー、不意打ち的にガリガリと業務が立て込みだしてキッツい中、何とかアニメ見る。
●てことでバスカッシュ! 25話。ダンさんが伝説として月に降り立つまでのお話。オイシイ戦い描写はとりあえず次週、今回はタメと状況整理の回かな。ひどいこと言われてるようで、カマセとしての王道っぽい花を持たせてもらえた釘宮さんの処遇は「良かったね」とすべきか。あと、ヒロインたちを順繰りに台詞で紹介してゆくラストシーケンスにて「ついでに」扱いされたミユキさんも、皮肉な意味じゃなくて「特別扱い」っぽくてファン気味なワシからすると嬉しかったり。ウラカタさんにはウラカタさんの扱い方がある、のよね。
何かおかるちっくな月への船に乗りつつ、ただ月を眺めているダンさんの言う「月に行ったら月が見れねェからな」っちう台詞は妙に深い様子があってヨシ。そうねえ、確かに現場に入っちゃうと状況を俯瞰してみることなんかできまへんわな。…ワタシとしては、折角のダンさんというキャラだし、もうちょっと俯瞰ナシでのお話も見てみたかったとこだけど、という期待にこたえてくれそうなラストバトルの語り起こしでちと期待。
●大正野球娘。11話。さて因縁の再試合であるが、よりによってその前日に野球やってることが親バレしちゃう小梅さんである。同時発生的にアキコさんもである。お互い大変よねえ、って小梅さんは勘当、アキコさんは軟禁、と大変どころでは済まない状況ではあるが。にしてもチャラ男さんはロクなことせえへんなあ。基本的にどこまで行っても平和な今作において、ちょいと変則的な敵役ポジションってとこですかね。
運転手さんの大ハッスルもあって何とか幽閉を脱出、ギリギリで試合に臨む櫻花會の皆さん。相手がぐっだぐだにナメまくってるのは感心せんが、それを把握しかつ「甘く見ているうちはこの作戦」と、いつか本腰を入れてくることをあらかじめ計算に入れてるメガネさんはやっぱし黒い…いや、頼りになることだ。まァあまり微細な読みあいドラマになりすぎても世界観損ねそうだし、ほどほどになるでしょうけどね。
にしても…アキコお嬢さんの部屋を警護してる書生がエエなあ! 柔道の達人にしてイガグリ頭の九州男児ですよ! これぞ書生! こういう雰囲気を出す道具立てを押さえてくれると、嬉しいな。
●狼と香辛料II・最終話。武装蜂起でチャラとなる取引を前に、お互いにエエ結果を得ようとするパクロミさんとロレンスさんである。商人としての性、というよりは業と言った方がいいか、とにかく覚悟と諦観とほんのわずかな「情」を持ったパクロミさんが最終的には勝利し、ロレンスさんはただホロ姐さんとともにカラッケツで騒動の町を去るのみ、である。
…そ、商人としては負け、である。ロレンスさんはそれよりもホロ姐さんを取る。そらまあ小清水声のありんす言葉のババロリの狼みみしっぽ娘となれば選択の余地は無かろうな、てことで。上手いこと立ち回ってるようで肝心のところが甘く、それだけに一身に見えるロレンスさん…ってところがええんじゃろか。そうなのじゃろか。
今回はそうね、あとね、冒頭のホロロレンスのやるせない会話シーン、騒動の人影をわらわらと動かすことで穏やかならぬ状況を語ったり、ここぞって瞬間にターバンが解けて「女性」としての髪をあらわにするパクロミさんだったり、という小手先の絵面演出が楽しくてよかった。
総評。前シーズンの終わりに際して「こういう作品はだらだらと続いた積み重ねがが欲しいとこだ」とか言いましたが、それに答える形での第二シーズンは素直に嬉しい。確かに今回はちょっと、話の展開として「だらだら」の度合いがちと高すぎたりしたかな、とか思わんでもないですけどね。
それでもヘンテコながらいかにもありそうなお祭り風景とか錬金術師のかび臭そうな家並みとか、材料として面白い絵を持ってきて楽しませようとしてる姿勢はよござんした。回想シーンで妙に凝ってたり、そういう小技も嫌いじゃない。
相変わらず商売や経済がらみの要素は(多分ワシの理解力がへぼっちいせいで)上手いこと流れとして馴染んでない気はするものの、「まァこういう作品だよな」ってとこで慣れてきてるワシも居るわけでしてね。少々平板だったり作画的にイマイチ不安定だったり、と色々地味な印象もあったけれど、個人的にはそこそこ楽しめましたですわ。まだ続編があるならば多分見ちゃうわねワシ。んであのコンビは、もっとチョネチョネキャッキャウフフするといいと思う。うん。
●咲-saki-・24話。全国大会に向け、部長さんは何やら謀略中のご様子。てことで、今までヤりあってきた強敵たちとの大合宿の大開催であるよ、の巻。えーと、この作品って2クールだよね? てことはこれで一応のシメ、って感じですか。うん、今までのキャラがわらわらっと出てきて賑やかに続く、ってのは悪くないな。あのしりあがり南入さんは居ないけどさ。…2クールだよね? 1年ものとかじゃないよね? まいいや。
とまあ、そんな合同合宿の前哨戦として日常風景。何するにもいちいちうるせえタコス釘宮さんとか、雨にぬれぬれのでかちち&ないちちコンビとか、まあそういったようなもの。しかし何ですな、みんなで浴衣着て打ち上げ花火見てると強制的に「ああ、お話がまとまったなあ」って気がするものですな。便利イヴェントめ。あと、タコス喰ったり何だりしてるシーンの絵など、いきなりフラットな画風になってちょっとおもろかった。動き優先のペッタリ絵は割と好物です。