銀魂/バスカッシュ/大正野球娘/狼と香辛料

銀魂166話。銀さんと土方さんが「手錠のまゝの脱獄」状態でバカやる話。いや脱獄じゃないけど、まあ。土方さんはちょっと前沖田さんと似たようなセッティングの話やったばっかであり、よくよく手錠プレイがお好きな方ではあるなあ、とね。ま、沖田さんは今回も非常に重要なドS要素として絡んでくるのではありますが。


全体としてかなり整合性の取れた構成の…、言うてみれば「何かアニメオリジナルっぽいな」って感じのお話である。検索してみたらやっぱそうだった。が、個々のギャグや台詞のノリがかなり秀逸で十分に楽しんだっすよ。中盤のトイレ話のゲスッちさも良いし、終盤のアクションも良い。何より、打算や見得や狼狽の末にキッチリとツンデレテンプレにはまってしまう土方さんがもう、バカでエエよな。中の人たる中井さんが、この作品を通じてどんどんツッコミ演技に通暁してってんのが哀しくも可笑しい。


作画連に鈴木卓也・達也のメカメカご兄弟。こういうとこでお見かけするのはなんか珍しいな。


バスカッシュ! 16話。月の世界から地上に逆ァく戻りィ、のご一行。バタバタしてたら何故か地獄の蓋が開き、最低国巡りの一席である。…てェか、この星の名は「アースダッシュ」つった? 地球じゃないの? ふうむ、その辺やら神々要素やら含めて、どうも無駄に大きい話になりそうだなあ。大丈夫かしらん。


地底に入ったと思ったら、何やら生き急いでるようなハイテンポで話が進んでいる。舞台説明もそこそこに、あっという間に状況に巻き込まれ事件の連打連打な展開である。多分「どうも舌っ足らずなディレクションやなあ」ってのが正当な評価だろうけど、現実離れした設定やドラッギーな雰囲気もあって、何やら夢の世界のような独特の異様さが感じられたので、アチシ的にはヨシとしてしまった。…今までの流れとの整合性? うん、まあね。へへへ。


実にどうでもいいけど、ボールを使った全く新しい格闘術…ってことで、ダンさんの姿にキャロル・スタンザックさんを思い出したりした古ゲーマーのワシでした。風雲よのう。


大正野球娘。2話。正式名称が句点付きなのはモオニングな方々からの伝統かしらん。てことで、のどやかな風がよく似合う九人の戦鬼が揃うまでのお話。こういう多人数プロジェクトモノはキャラが揃うまでもそこそこエピソードとして成立すると思うんだけど、割とアッサリ決まってしまったな。ちうか、メインとして描写されたトモエさんの勧誘に二人くっついて来ちゃったからねえ。…あと、タマちゃんって名でムッツリでおちびさんなキャラに広橋声、ってのは狙いましたか? どうですか?


まず監督のパツキン先生が決まったってのは、安定感として大きいかもね。早々に大人が加入したことで、ある程度の瑣事は回避可能だろうし。しかし今んとこ、お嬢さんたちはちょっとキャラが大人し目だな。マンガ的に無茶なキャラ立ちがあってもワシはエエと思うけど、ま、これはそういう味ってことで。中では能登さんの、図々しくて(エエ意味での)陰謀気質キャラが何か異質で良いな。イザって時に頼りになりそうである。


とまあ、各々のキャラは大人しいのだけれど、その相関関係だけは既にめんどくさげな複雑さの萌芽を見せてんのがなんかおもろい。幼馴染だの百合先輩だの横恋慕だの姉妹ラブだの…って、ひょっとしてソッチ方面のドラマがメインだったりするのか? …ま、それはそれで。


狼と香辛料II・2話。ホロ姐さんの出自を探るため、アルケミストに会いに行くロレンスさんである。渡辺明乃声の曰くありげな錬金術師さんは、ホロさんの故国である北国ヨイツについての伝承を語る、というね。「ヨイツ」っちう国名は確かに何となく北っぽい響きがある…のは、ヨツンヘイムとかからの類推だろうか。とまれ、この地においては場所も定かならぬ程の薄い伝承らしい。多分このシーズンでもヨイツ到着はムリやな。


前シーズンにては、商売メインの話ながら明確な「敵役」が何人も出てくるというアニメだった。今作にて急に方向性が変わるワケでもないのならば、親切にもサブタイでグイグイと押し付けて来る暗雲展開の主は誰だろう。…順当に行くならあの千葉紗子声の「一見人畜無害青年」でしょうけどねえ。さて。


とまあ、そんなメインストリームはともかく、今回もホロ姐さんのもふもふしっぽが独壇場を形成しておられることだ。感情の昂揚に伴っていちいち活性化するしっぽが実に微笑ましい。あと字が読めないホロ姐さん本体もヘボかわいい。うん。