ラインバレル/鉄腕バーディー/ソラカケ

鉄のラインバレル最終話。能登さんが死んだのでコーイチイヤボーン、その後の最終決戦。その状況にふさわしい「大きさ」の敵本体っぽいものが出てきて、ああこれがラスボスやなと思ったらコーイチさんが「ラスボス」つった。判りやすいなあ。…あと、シンクロ率越えで暴走したり「本当の姿」つったりコロしてやる連呼したり、どこまで意図的なのかよう判らんEVA本歌取り要素が多くてちと気になったりもした。


とまあ、基本的には全編そんな感じ。最終回らしい最終回なのは確かであるけれど、ちょっとテンプレに依存しすぎな感じが無きにしも非ず。あ、でも、超空間内の一瞬の邂逅ドラマは「おお!」とか思いましたですけどね。あとラストだけあって作画状況はゼエタクな仕上がりでした。ロールには千羽由利子中田栄治の定番コンビに金子ひらくの名もあり。


総評。んー、基本的には上記のことが一番だな。とにかくロボものメカもののエエトコ取り、定番をそのまま提示したヒネリの無さが売りであり瑕でもあるのだろう。そこに多少のメタ的方向性…例えば初回近辺の主人公ヤな人属性とかを付与した感じ。


だからっちうてそれがマイナス要素かってェと必ずしもそうではなくて、ワシ結構楽しんで見てたんですけどね。まァワシがこのジャンル好きだってのが最大要素でしょうけれど、やっぱ何だかんだで定番王道ってのは見てて楽しいし、その快楽の方向性に対しては偽りの無い制作態度で感心したし。だからこそ、もっともっとハジけてもえかったのと違うかな、とは思いましたけれど。


特に最近は少なくなってきた巨大ロボアニメでもあるし、まァ…後世に残る金字塔作品とはちょいと言い辛いが、気合のアクションも周到なヘボネタも童貞妄想なちょいエロもてんこもりの、よく出来たプログラムピクチャーとして個人的には良い作品でしたよ。うん。…原作ファンの知己には評判悪かったけどね。げへへ。ワシは好き。


鉄腕バーディー DECODE:02・11話。バーディーはまだナタルへの本格的対峙を先延ばしにしている。体損傷を治癒し、彼の話を聞き、そしてまたジャンプで逃げられてしまう。ナタルさんの復讐行は終わりに近付いているが、甲斐田の人は何か仕掛けている様子。そして最後に残るであろうヴァリックさんだけれど…んー、生き残ってヤな感じになる目もあるな。


重くて辛いナタルさんサイドの話と同時に、千川さんのとこの文化祭の避難民発表話が語られる、という形式。この二つの要素、物理的にカラんでこなくてもエエ感じではあるな。各々のテーマが並行し、別の支点と立場から同じ根幹の事象を語る…というね。無論ナタルさんの大暴れで文化祭会場がエライことに…てな流れでも一向に問題ないけど。


「待ち人来たる」っちう大吉のおみくじネタ。早速の中杉さん出現は微笑ましくも可笑しいが、何も知らないバージョンの中杉さんはやはり少し物寂しくはあるな。さて、バーディーさんの待ち人は誰か、というね。…あと、今回もアクションに満足。立体的で気持ち良いケムもエフェクトも、ぴょんぴょん跳んでスカート揺らす早宮さんもオッケー。


宇宙をかける少女11話。さらなる自律型コロニーさんの登場であり、彼の目的は「ベンケイ」の名の通りモノ集めである。その収拾対象が「鏡」ってのが不思議なところで、まだまだ意図が判らんが、何かに使うんでしょうかねえ。鏡が欲しいなら作ればよい、というわけにはいかない、のだろうな。人が使ったという経歴でも必要なのだろうか。怪奇課っちう部署もある世界だからなあ。…にしても千枚かそこら、ここまで大仰にせずに持ってこれそうなものだが。


そして当面の敵である仮面の人はいろいろとスカウトに回る。生徒会から沢城さん、獅子堂からナミ姉さん…とどちらも「今の場所では認められない」と思っている者という共通点がある。ひょっとして親玉の銀河万丈さんも「認められたい人」なのかしらん。とりあえず作戦と並行して姉さんの暗黒面話が語られるのは上手いかも。引きこもり姉さんの「妄想」のダウナーさはちと面白い。


中ボスみたいなコロニーさんは内田直哉。いや、ロール見てやっと判りましたよ。どっちかっつーとシヴい声の役が多かったからねえ。