ドルアーガ/ソウルイーター

ドルアーガの塔 〜the Sword of URUK〜・7話。…あれ? 間違って第1シーズンのを放映したりしてない? っちう雰囲気でスタート、懐かしのアーメイさん(とついでにカリーさん)登場回である。隠れ里というか桃源郷というか、その者が出会いたくも叶わぬ存在と出会える館についての物語。


ジルご一行が死んだはずのアーメイたちと会ったり、メルトのおっさんは失われし書物を見つけたり、ウトゥは何故か20面ダイスでチンチロリンしてたり…と、本来の目的を忘れさせてしまいそうなこの常春の館。なんとまあ、そこでの今回の主役はウラーゴンさんなのでありますよ。この男は当面の敵役でありいけすかねェ野郎ではあったのだが、確かに悪意っちうよりは単なる無能無策のバカ坊ちゃんではあったよな。


人造人間さんにすら会いたい人(それがカリーとはね)が居たというのに、このウラぼんにはそういう「愛情を注ぎたい人」の記憶が皆無なのである。そんなウラーゴンが最終的にペアリングしちゃったのが件の心を欠落した人造娘だ、っちうのが皮肉であり救いのようでもあり。パズズの娘という割と衝撃の血筋にしてはどうも覚悟の足りないヘナロさんともども、こいつらの擾乱要素に期待してみよう。


…てことで、んー、予告見て想像したたるんたるん感は裏切られて思いのほかタイトで象徴的な話だったな。しかしつかみ所の無い作品ではあるなあ。次回どういうテイストになるのか予測でけん。よし。


ソウルイーター47話。究極の魔道具、その正体は「欲望具現化装置」である。こらまたあからさまなデウスエクスマキナ、深く考えたもの負けな状況であるな。その神器もて死神様が願うのは…変形! デスシティロボ! の巻。…うーむ、岸和田博士最終巻の都庁ロボを思い出したぜ。


「デスシティに縛られている死神様の実戦参入」というギミックの発露としてはかなり正しい流れではある。蜘蛛巣城がそれに対応してWMの如きハンドル操作で自走するのも正しい。そういうノリノリバトルの上で、あっけなく鬼神を奪還してデスシティが「喰う」てなオチの無茶加減もなかなか。そらまあ登場人物連、画面分割でビックリ顔するくらいしか仕事あらへんわな。うん。


一方の黒星/ミフネバトルも終結。武でも鬼でもない、俺は俺の路を行く…という落し所はまあ、妥当ですかな。相変わらず抽象的な概念と定番道具に依った展開は個人的にはアレなんですけどね。ま、人斬り包丁持ったやりとりで「殺す」という要素に欠けてるってのはある意味達人の域ではありましょうが。…ミフネさんも相手に「止めをさせ」ちうなら、自分もそういう信念で居とこうよ。黒星さん転がしただけで勝ったつもりじゃダメじゃん。