夏目友人帳/ガンダム00

続 夏目友人帳8話。人魚の肉を啖いなばその生命は永らえん。かつて人魚に会いその生き血の使用について後悔している人と、その人について含むところのある人魚。当然ながら人智を超えた恐ろしさを持ちつつ、その底性は優しいのだ。てことで、毎度の妖怪/人間救済人の夏目さんである。


ちょっとこじれ気味な状況を話し合おう、ってんで、人魚呼び出したと思ったらいきなり情熱ダイブで相手を抱きしめる夏目さん。何だかんだでこの兄ちゃんも、レイコさんの血筋なのだなあと判りますな。後先考えないレックレスこそが彼の強みの一つ、なのだろう。…んでまあ、ワタシにとってはやはりちょっと説明過多な演出でして、ラストの青年会見シーンはヤボかもな、とか思っちゃったりするんですけどね。湖の橋の上で会ってんのをロングから…でもエエよな。


ツンデレ(ったって「ツン」モードでは人を喰うんだけど)人魚に広橋涼。割とちまっとした役の多い方だけど、派手な外見の妖怪さんを結構楽しげに演じてらしてよろしァんした。たまーにへにょたれる可愛さはこの人の味であったことだなあ。


機動戦士ガンダム00・21話。「変わる」刹那さんではあるが…ははあ、「イノベイター化」という物理的な変化の方向に行くんですか? 一方の変われない世界、判り合えない世界もゆっくりと変わりかけて…いるのか? そしてその変化は是とすべきなのかどうかよ? 今んとこ最も「判り合う」には、一旦トランザム化して殺し合いせんならん、ってェのが面倒ではあるが。戦争抑止としても/兵器としても、ね。


かなり個人的な理由から世界の革新を望むリューミンお嬢様。まァキッカケってのは案外個人的なものではあろうが、ここは釘宮さんの「何そのベッタベタな理由」ってのが当たってるかな。…エエトコで登場して発砲でCMまたぎ、っちう釘宮さんも大概ベタですけどな。ここは俺に任せて先に行け! の兄さまも。ここの「お嬢様→釘宮→ルイスさん」という敵討ち将棋倒しはイロイロと思わせぶりな因縁エピソードでよろしかった。


比較的状況を超越気味なブシドーさんもこの「判りあい」の輪っかに組み込まれるのだが、このおっさんはまた独自の方向に進みそうでそれはそれで楽しみ。とりあえず、刹那のガンダムが「ガンダム質」に取られてた! それも巨大ソードがガンダムの喉元に! という絵面がステキにブシドーさんらしくてエエなあ。