ガンダム00/ソウルイーター

機動戦士ガンダム00・12話。新型合体ダブルオー兵器のおかげで辛くも戦局を拾ったソレスタさんたち。「二つ付き」のガンダムさんはニンジャっぽい挙動によってイノベイターを圧倒、それはあのナヨ集団たちに大きな衝撃とプライド破壊を与えるのであったが…ってアレ、MS丸ごとの量子化なのか! そ…それはまためんどくさい方面へのパワーアップだなあ。そのうち時間とか操りだすのと違うか、刹那さんは。


即席ニュータイプ現象は即席だけに「判り合える」方面には進まず、サジさんとルイスさんの仲を決裂させる原因となる、ってのは悲しくてエエ仕込みやね。結局いろんな要素において周囲を不幸にしまくっている刹那さんがなんだか面白い。天然喪黒というかなんというか。「ならば戦え」なんて台詞、不器用どころやおまへんで。その台詞聞いて十を知るロックオンさんの理解力がエスパー過ぎます。


ルイスさんの見ていた「戦死した上司のロッカーを整理する風景」ってのが、地味ィながらすごく現実的な手触りで良かった。ああいう欠落してゆく日常描写はなかなか効くね。…あと、いきなり古谷さんが小物っぽくなってたがちと早くない? 大丈夫?


ソウルイーター38話。技術部門のBJさんの登場と黒星さんの心境の巻。何か秘めてそうだがコーヒーにしか興味の無いぶったたきジョウさんのキャラ立て方針は、この作品らしく道具立ては揃ってるもののちと表層的。そうねえ…「サブキャラジェネレータ」みたいなんで自動生成されたような印象が無いでもない。ま、本格活躍してない状況でアレコレ言っちゃダメですね。…にしてもコーヒーねえ。


一方の火の玉小僧。ブラックスターとしてのアイデンティティは「負けない」というところにあるらしい。体術もパワーも成長しているが、それでもキッドさんは黒星さんを「弱くなったな」と評する。黒星さんは黒星さんでめんどくさい人ではあるんだよね。この壁ぶち当たり状況をどうするかな、と思ったら「彼ももう判っている」とのこと。要するにまあ、キッドさん相手にブチのめされることがプチ通過儀礼として必要だった、ってことかしらん。


エピローグでその他の人たちの点描を置いた後、BJさんのよう判らん挿話でシメるってのは手管として悪くないな。「大状況のことは忘れてませんよー」というサインとして。あと、幻影の中のブラックモードの直後に柔らかい声を置きにくる名塚佳織さんの演技が良かったっす。