いろいろ

RIDEBACK・7話。あらま、いきなりゴーモンに親族使った自白強要に冤罪ですか。これはまた生臭ェなあ…ってことで、なんか知らんうちにだいぶと非日常に直面させられるリンさんたちである。…一方の学生連が「クラブ活動して発散するのが若さだ!」とか、できる範囲での「前向きな逃避」をやってる日常性との対比は面白い。


状況のデカさに比べて登場人物が限られてて、ちと世界が狭い感覚がする。あの軍人さんの権限がヤタケタに広そうだったりね。がその狭さは、リンさんの感じている閉塞感と灰色感を出すに当たってはエエ雰囲気とはなっているな。そらまあ、あんな死んだ魚の目のようになっちゃいもするだろうさね。


監禁場所の移送にあたってライドバックの制御腕時計を返却してるのは伏線か何かだろうかな。にしても、普通そういうの返却したりするかな? 知らんけど。


みなみけ おかえり8話。モテモテになるためにいろいろと教わるいつものメンツ、その講師としてのアツコさんフィーチャー回である。基本的にはやたら地味なキャラの人であり、困り顔と巻き込まれ体質が魅力の…まあ、そういう人だ。そこそこデカいタッパしてて、年下さんたちの勢いに困って長女さんの陰に隠れるとか、あーちょっとエエなこの人。よし。


とまあ、そんなノリもホサカさんの登場によって一気にぶち壊し。ホンマこの人はどんどんと気持ち悪いし、黙ってりゃエエ男だし、お隣南家の兄さんとの会話が非常にヘンな雰囲気だし、毎度ながら外さない人ではある。…その彼をド突き一発で普通に会話する千葉紗子姐さんとは良いコンビであるが、本人たちに言ったらド突き回されそうではあるな。エエけど。


…にしても、缶ジュース開けられないっちうて非力アピール…てな手管、知らんかったなあ。そんなもんなのか? 世の女性さんたちは。


とらドラ! 21話。スキーで滑って人間関係も滑る話にして、「みんな何考えているんだか判んねェ」話。各々の考えと気持ちは寄り添うことなく並走し、反発し、モヤモヤするのですな。二度ある「相手が聞いているとは知らずに喋る」シーンにより、部分的に邂逅したりするその流れは…ハタで見てる分には実にもどかしく、いやあ、痒い痒い。ははは。


主要なキャラそれぞれ多角的に引っかかりの要素を設定してあり、さてこれがどう絡まるのかなかなか楽しみだんな。なし崩しにズルズルと澱んでゆきそうな状況をムリクソ擾乱するカワシマさんが面白い、っちうかこの人もいろいろと面倒ねェ。最後はゲンコで勝負だ! のド突きあいとか、野郎同士のそれにはあまりないザラっとした湿り気があって、ああ女の子って大変だなあ。


ラストのシカケである雪山遭難話は、でもちょっとシャレんならん要素があって引きかけたけどね。二次遭難を助長するような描写はどんなもんだろ。


銀魂156話。吉原編最終話、そのエピローグ。旧き王は弑逆によって新たな王に代わらるるべし。てことで寂しい魔王は相応の救いを得て生命を消し、新たな夜王は向後に陰を落としながら一旦舞台を去る。金枝篇になぞらえるにはちょいと猥雑の度合いが楽しすぎる色街の様相を横目に見つつ、このアークは一応のチョン。次週より「通常営業」だそうな。ははは。


情感過剰なシリアスモードを中和するためのバカエロギャグの息抜きは、この作品としてはお手のものではありましょうな。アダルティグッズ屋を指して「モザイク屋」とはよく言ったものだ。…っちうか、ギャグの形にせよ、遊郭のエロい…もっと直截的に言うならば「性交渉を基盤とする社会」っちう要素をちゃんと提示してきたのは良心の一種だと思う。うん、これに触れなければちとモヤモヤするわなあ、やっぱ。


墓参りに登場の速水坊主さん、バカとマジのブレンド台詞を楽しげに演じてらしてこっちも楽しい。あと…銀八先生宛て葉書の「狂い咲きサンダードーム」さん。なんちうワクワク気味なペンネームなのよアンタ。「直腸地獄拳」さんも。