マジンガー/化物語/ザムド

真マジンガー 衝撃!Z編・24話。第2次熱海総攻撃…かな? 第3次? まいいや。ヘル軍団はその勝利を全きものにする布石として、策略にてマジンガーの隔離に成功する。そして襲いかかる波状攻撃、ああくろがね屋は熱海は世界はどうなっちゃうのーよーという話。


んー、各々のバトル、作画と演出両面とも善哉。ロボ戦のブラー、エフェクト、破片にパースに勢いに、とかなり気合の入った(そして少し懐かしいテイストの)アクションは、この作品に期待する見せ場として十二分ではなかろか。…弓で攻撃しようとする同僚を制し、指をポキポキ言わせながら殴りかかってくる機械獣、っちうノリもエエしなあ。一方の人間バトルも良し、くろがね屋の面々の無茶なアクションは実に楽しい。超合金Zタケヤリ、Zスコップ、Z座敷牢とまあ、ここでもバカノリ要素を忘れていないにはなかなか感心したり。ピグマンの呪術戦闘もちとGロボテイストで良かったな。


とまあ、ここが作品の正念場、っちうのがよう判る迫力の回でしたか。てーきはいくまんありとてもー。


化物語・9話。さて新シリーズ、今回の怪異は蛇らしい。開始早々沢城さんとチョネチョネしているアララギさんはホンマ、ハーレム系ゲーの主人公格として不足のない性能ではある。それをして「アララギくんは弱くて薄い、誰にでも優しいのはダメである」と批評するメガネさんは至って正しい、のだけれど…まァねえ。彼の場合、その全方位への優しさ(=究極のお人よし)こそがキャラの拠って立つ所だからねえ。


そして登場の蛇っぽい人、センゴクさん。…そういう苗字の爬虫類オーソリティさん、居たねえ。まこっちはぴちぴちの中学生炉裏娘さんなのですが。今回もまた、「主人公の部屋でガチレズ娘と一緒に女子中生のぶるまセミヌードを鑑賞する」というステキに頭の悪いシチュエーションが発生したりして、いやあこれはなかなか酷いので素晴らしい。バカだなあ。「あの」ガッツポーズで静止している沢城さんが更にバカだ。


今までも何度か出てきた「足から頭までパースを変えつつ舐めるようにパンアップ」という絵面が今回は複数回出てきた。あのアニメ的な違和感がエエのかしらん。実写でやったら普通に整合性が取れた絵になってつまらんだろうな、この手法。


亡念のザムド・22話。中佐と石塚父さんは慰霊碑の丘にて対峙する。死んでいった人々の山、これから殺すであろう人々の命。中佐は石塚さんを「覚悟のない輩」だと思い、その迷いが浅はかだと断じる。石塚さんはその迷いこそが人であると返す。大人のようでガキのような、よく似た二人の野郎どもは、お互いにその身にスティグマを負った彼らは、さて…まァ早水リサ母さんから見たら「相変わらずバカ」なんでしょうけどね。


アキユキとハルのパート、上記二人のパート、ともに重なり合うようなテーマを低回しつつカットバックする構成。いわばそれは迷う者と迷わぬ者の対比であり、迷う者には不安定だが未来がある、ことを示唆する。「迷わぬ者」つったって多分、そいつも迷いに迷いぬいた末の境地でもあるのでしょうけど(特に中佐の場合はね)。少々形式的で抽象的なテーマなんだけど、それを結局おっさん二人の拳銃突きつけあいとド突き合いっちう肉体言語に落とし込んでんので、何か娯楽アニメにはなってんのな。


言わなきゃ判んないのでちゃんと言え、ということですが…多分石塚父さん、弁当喰って「旨い」っちう感想は帰ってからもっかい…は言わんだろうなあ。ははは。