キャシャーン/ソラカケ

●やっと帰宅であり2本見る。


キャシャーン Sins・18話。1話ずーっとリュウズさんがキャシャーンさん相手の淫夢見る話。夢というものがとりもなおさず見ている本人の監督によるものならば、今回の話は彼女が延々と「アチシは仇のキャシャリンが好き!」っちうことを正当化している過程の話、ってことだ。無論彼女の無意識を形成する上で、姉やらキャシャリン本人やらの影響があったってのはその通りだけれど。


幻想的で抽象度の多い本編雰囲気が既に夢くさいってことで、彼女の夢描写はBGも登場人物もかなりリアル寄り。ちうか実写映像を加工したものを使ってたりするしね。ワタシらが普段見ている風景とかが出てくることで、逆にリアリティを喪失してる感じが出てんのが面白い。…地味ィに、転がってくるコーラビンの作画とか大変そうだな。


今回は丸加奈子さんっちう方の一人作画。検索してみると…ほほお、これはまた作画アニメ寄りィなフィルモグラフィをお持ちの方だなあ。いやホンマ、今回アクションも幼女の仕種も満遍なくエエ感じの絵でしたよ。夢っぽいちょいとムチャな演出と相俟って、見ててずんずん引き込まれていく感覚がグゥ。


宇宙をかける少女5話。レオパルドさんは部品を揃えて完全体になろうとしているようだ。それがどんなンかは判らんが、まあ…多分そのための福山さん声なんだろうな。自分賞揚しりとりとか、どうもアキハさんとの関わりは浅からぬようでもある彼は、しかしまだ今んとこただの引きこもりAIさんである。…どうでもいいが「二度とこのコロニーの敷居を跨ぐな!」っちう啖呵はエエな。敷居があるんだ。じゃぜひ鴨居とかも。


血文字のダイイングメッセージとか頭のめぐりの良くない部下たちとか、どうも話のディテイルにマジでやってんのかかネタなのかよう判らんとこが多くてツッコミ辛いしボケ辛い。ま、バカちんの多い今の状況は、獅子堂さん一家とか真の敵とかのシリアス性を印象付けるためのものではあろうけどさ。でももうちょっと…普通に、とは思う。


一方で相変わらずよう動くメカ作画と、キャラ作品としての各々の立たせ方は上手いものです。そういう意味ではきっちりとニーズに応えている作品ではある。レオパルドさんを見るイモちゃんのジト目と、あと脚担当の小清水さんがなんか良かった。特に腕組んで脚だけでメカをイゴかしてる小清水さんのプチSっぽさがグッド。踏まれたい。踏まれたらワシ死ぬけど。