とらドラ/銀魂+その他

とらドラ! 18話。表面的には元気だけれど、やっと立ってる鉛筆のようになんだか不安定なクシエダさんの巻。竜児さんに「最近すれ違いだね」と言う彼女は、多分意図的にすれ違わせている。パーティ行かへん? との誘いを言外に拒絶する風情を、小さな遠くにある姿で表現してるとかの小細工は毎度ながら自然で上手い。


一方の虎子さんも少々張り詰めている。楽しんではいるのだがしかし、あのクリスマスへの思いはほとんどオブセッションにも近いよな。全て自覚しているようでもあるのがまた面倒気味っちうか。そこら辺の「綻び」を唯一言語化できそうなのがカワシマさんだけど、彼女の鋭さもまた面倒、…判ってるだけに素直になれぬ、って感じですな。「結局自分のことが一番判らない」。


みんな揃っての共同作業、ああーこの盛り上がりは何らかのバックラッシュが来そうだなあ…と思ったら、かなりブルータルで無慈悲な形での反動が来ましたよ。よりによって(いや、実際作者が選った結果ですが)クシエダさんの不注意が全てを台無しにする。壊れたって直るんだ、っちう竜児さんの言葉が届くのか否か。んー、あざとくてよろしい。次週がいろいろと気になります。


銀魂153話。前哨戦と言うにはなかなか濃い目の神楽さんと新八さんのタッグマッチを経て、さて銀さんが(見た目にも)花道から堂々登場、の巻。相変わらずの長広舌ドラマではあるけれど、銀さん登場時のちょいとハスに構えた啖呵台詞は流石にハマっている。そしてその戦いの行方は…。


夜王銀河万丈さんは、このアークのボスにふさわしい圧倒的な強さを見せてくれる…のだけれど、なんしかの弱さ(無論、物語構成上のね)を台詞の端々から覗かせてますな。ある種の敗北フラグというか。そしてこのボロッボロな戦いを勝ったとして、必然的に後に控えている兄さんとのバトルはどうなっちまうのだろうか。銀さん大丈夫か? それとも兄妹対決がクライマックスとなるか?


まァ敗北フラグっちうことで言えば、兄さんもそのケはあるのだけれど。母について言及された時の過剰な反応とか。敗北というよりは「ここは一旦退却しとくかな」フラグですかね。


●えー、ときどき顔を出す週刊少年チャンピオン話。毎度ながら楽しく読んでるが、新連載のマンガさんがどうにも期待できそうで割とウキウキ。何種類かあるチャンピョンのジャンル枠の一つ、恐怖残酷マンガですな。とにかく両断ひたすら切断、人の身体は糞袋、因果は巡って無常の世。これで新人さんとは流石チャンピョン…っちうのもともかく、タイトルがエエやないですかタイトルが。「ジョギリ屋ジョーがやって来る」…出た! ジョギリショック! 巨大鋏! 「ジョギリ屋」ってもう、商売名になってるのもすげえやな。