ソラカケ/咲/マジンガー

宇宙をかける少女・20話。箱女としてのアキハさん…は、箱女状況だけにあんま進展がないのでひとまず置いといて、な状況。獅子堂の人々のうち三人までが敵陣営にある現在、何をどうして対抗すべきか、てなもんですが。


長女たる田村ゆかりさんが、その人脈と掌握術を駆使して陣営を立て直す、てなエピソードが今回のメインかな。今まで確かに様々なキャラは乱立(は失礼か?)していたのだけれど、今回は長女さんという軸を介して各個を有機的に動かすことでんまいこと総体を転がしてんな、って感じ。恣意的だろうがご都合だろうが、各々のピースがちゃんと場を得て動き出す、という快感はエエものだ。…今ままでこの作品にはそれほど見当たらなかった要素だからなあ。


その一環である沢城vs田村、の絵面もおもろかったな。一枚上手の相手に気圧されている沢城さんもよし、清濁がぶ呑みしつつ状況をあやつる田村さんもよし。…にしても、目的地は「インスマス暗礁」ってェ名前の宙域か…。さかなっぽい人が居たりしますか?


咲-saki-・7話。初戦終了、あっという間に勝っちまう主人公チームである。…なるほど、ここは「味方の圧倒的な強さを見せといて、それで真の敵の強さを示す」っちう路線できましたか。小清水さんの強さをシッカリ描写し、宮永さんは全く見せずに結果のみ示す、ってことはこのあと小清水ピンチ→宮永セーブ、の流れがありそうだな。未だその姿を見せないラスボスお嬢さんはちょっとまあ、引っ張りすぎな気もするけれど、アリっちゃアリか。


さて。解説が入るだけでいきなりまともな闘牌シーンに見えるのが面白い。期待値を一瞬で計算しつつの打ち回しとか何とか、それっぽくヤってますが…得意技がリンシャン、っちう麻雀世界でもあるのでなあ。そんなん丸きり粉砕しちゃうのが最終戦近辺なんだろう、かしら。


今んとこペンギンさんのご利益で強さを見せつける小清水さん。つまりは逆に、そここそが弱点でもあるのだけれど、そのうち卑怯な相手校にペンギン拉致されたりとかするのかしら。あとネット上のアバター化するとさらにちちがでかくなり、あまつさえエエ感じに垂れたりもする彼女の姿に割と笑ったりしたが、何の笑いなのかワシにもイマイチ判りません。とにかくすげえのは判った。


真マジンガー 衝撃!Z編・8話。ヘル軍団の第一次撃退、またはあしゅら男爵はいかにして誕生したか。毎度のことながらその骨子に比してかなり持って回った展開・演出で、ハッタリは効いてるんだけどイマイチスカッとしたカタルシスに繋がっていかない、のがアレなところではある。蘇生手術が完了したら何故か大爆発するとか、そーゆー無茶なアイデアはエエのだけれどねえ。


あと、やっぱしロボバトルになるとどうも鈍重な感じになっちゃうのはもう、味ですわな。パイルダーオンして光線で痺れてブレストファイアでシメ、って今回の戦いでもマジンガーの手足ほとんど要らんもんね。対物ライフルかと思わせて謎の冷凍弾ランチャーだった、っちうあのヘンテコ兵器はなんか良かったけど。


一方のキャラ要素。一城の女将さんの正義でも悪でもない、どうにもグレーな存在感と言動が印象的。テメエで創り出したあしゅらに対して平気でミサイルをぶっ放す。「どうしたィ? 十蔵の仇だぞ」という挑発的な台詞もよし。多分彼女の中で過去、様々な葛藤や試練があった上でのこのキャラなのだろうな。