夏目友人帳/ガンダム00

続 夏目友人帳4話。卵を拾って孵す話。なんか知らんがニャンコ先生に孵させたら、元が普通の鳥の卵でも異形化しそうだんな。コカトリスとか生まれるんじゃないかしらん。とか思ってたら、ミニミニサイズのショタ夏目さんが出てきてビビる。これは…これはなかなか、インパクトのデカイ絵面ではあるな。


卵を孵したら小さな人型が出てくるとか、それが部屋の紙を千切って壺のような巣を作るとか。…うーむ、今回の話はかなり濃厚な奇譚寄りのテイストで、ある種の背徳性もあったりして不思議な味わいでしたよ。一応「人寂しさと安寧な世界からの巣立ち」とか、何となく寓意もあるんだけど、この妙な空気感そのものにどうにも特殊な味わいがある。…卵が割れてホムンクルスのような小人が出てきたシーンの「う、わ」っちう感覚はちょっと捨てがたい。


あとはまあ、毎度の如く先生のもったりした愛敬がようございました。上記ハッチングシーン、新聞見てた顔を「?」と後ろに捻ってる姿が千両。いやまあ、百両くらいはあった。


機動戦士ガンダム00・17話。軌道兵器がそのクライマックスかと思えば、おお、以前より仄めかされていた軌道エレベータ崩壊がその任に当たりますか。そしてその舞台の主役はスミルノフさんとこのご家族。軌道エレベータの崩壊は、期待していたようなレッド・マーズ的超特大カタストロフィでこそなかったものの、無数の外壁がパージされてそこらじゅうに落っこちまくる、というなかなかエグい事態に。しかし…という。


大惨事→大結束→大悲劇、っちう感じの上げたり下げたり具合が極まってて、その絵的なインパクトとともに非常にエモーショナルな回だったっすね。巨視的な大混乱状況と、MS戦闘しつつの個人的な相克ドラマが(微妙にそのヤマをずらしつつ)上手いこと編みあがってて感心したり。そらまあこんなけのことやらかしたら、次回は数ヵ月後の話にせずばなるまい。


最悪の被害は免れたものの、未曾有の砲撃戦による大量ダストのおかげで気候も変わるだろうしなあ。しかし外壁強制パージとは…何でまたあんな無茶な構造になってたんだろ。全崩壊を防ぐにもうちょっとエエ手は無かったのか? いや、作劇上必要な仕掛けだってのは判りますが。


上記の後半のたたみかけ展開も良かったが、個人的には刹那さんの「超特大ビームサーベル」っちうバカも良かったなあ。何となく惑星斬りの縮小版みたいだった。