夏目友人帳/コードギアス

夏目友人帳10話。なんか知らん、この作品にしてはかなりスパルタンな容姿のサムラーイ妖怪に襲われる夏目さん。能登声の琴プレイヤー・アサギの想いを遂げるために乱暴したりする蛇の目さんのお話である。…ちうかあれ、琴とは言い条琵琶っぽい外見の楽器だったな。広義の「琴」はああいう楽器全般をさすのだけれど、あるいはひょっとしてそういう外見の琴とかあるんでしょうね。


アサギさんに半分乗っ取られた夏目さん、この辺の入れ替わりがメインギャグですな。とにかく不定期にキラキラウフフ状態になって、周囲(ちうか男ども)を魅了と混乱に陥れる夏目/アサギさんがなんかすげえ。そら女学生もカバンで顔隠して恥ずかしがりますよな。


全体的に「間」の面白さを狙った演出がちょいちょい見られて、そういうとこが物語の足場というかトッカカリになってたな。ひょうたんの中からのアサギ声が聞こえなくなり、「…眠ってしまったようだ」とかね。


要するに身分違い恋愛モノなんですが、その交差点を「琴」という美しさに設定したのが定番ながら効果的。見た目のコントラストも銅(赤)と浅葱(青)で面白い。一方で先生は今回ほぼ何もせずだが、ラストで延々とコネコネされることで職務を果たしていた。割とよし。あと、腸喰らいの妖怪が襲い掛かるシーンなどで瞬発的に良い絵があってそこも満足しました。


コードギアス 反逆のルルーシュR2・23話。ダモクレスの剣を擁してシュナイゼルさんはその意志を広げる。この期に及んでナナリーに対してウソを使うルルの…覇道という壮語、敵を討つ意志、それらを「仮面」と評して「その仮面の使い方では勝てぬ」と嗤うシュナイゼルさん。…その割に彼の仮面も少々「色」がつきだしてるように見えますが、それはまあラスボス的演出ってことで。ええ。


ルルとシュナイゼル、この二人の「チェス」の如き戦術シーンで後半全部という構成のおかげで、かなり集中して見やすい構成になってましたかな。んー、各戦闘ユニットの勝手な行動を考えると、チェスっちうよりアーコンか(古い)。こんなけ居る各々のキャラをちゃんと描写しすくい上げる手管はやはり上手いものだな。あと「大事の前の小事」として破壊を為すというのは定番だけど、その「小事」が十億人単位、というハッタリはよろしいなあ。うん、やるならここまでやろう。


さて、今後は多分ペルソナ…つまり、皇帝との会話のキーであった「ウソ」をどう使役するかのお話になるのでしょうかね。そこに絶対的なジョーカーであるフレイヤがからんでくる、と。しかしフレイヤも単なる大量殺戮兵器かどうか、ってのは穿ちすぎか? まいいや、次回以降を楽しみにしよう。


あーあと、戦闘直前のルルとCCさんの背中会話は、しっとりとした相手の「重さ」が感じられる描写で割と良かったです。あれでCCさんがもっと重い人だったらなあ…いや、これはこれでいいのですが。