未来日記/夏目友人帳

未来日記・17話。マルコとアイのお話、その決着といささかの大事件。…なんつーかその、未来日記所有者ってのはどいつもこいつも狂気と正気を併せ持ったお人ばかりなんだけど…ことこのお二人に関しては非常に真っ当な奴らなのだなあ。不幸な出自から生涯の伴侶を得て強くのし上がって行き、志半ばで無念にも敗退するが最後までその矜持は失わない。今までの対戦相手とは上記の「狂気」度合いでユノさんの方が上回っていたことで勝利してきたのだが、マルとアイの二人は全くベクトルが逆だ。


マルコさんがユッキーの携帯をさっさと壊さなかったのは説教してやりたかったからだとか、最後の最後の瞬間にアイさんの携帯に「マルコが助けに来てくれた」とだけ表示されるとか、そういうエピソードの立て方はもう主人公的なモノである。言ってみれば、真っ当な主人公的性格だからこそ、この作品では敗退するしか道が無かったということだろうか。こいつら、ファンも多いんじゃないでしょかね。


さて、彼らの言う「本当の愛」ってのがユッキーにどの程度の影響を残してゆくのだろうか。とりあえずは状況にもう少しだけ正対しようと決心するところまでは行けたユッキーであるが、決心早々にその意志はぶっ壊されるのでして。ちうか子安のお父ん、先週まではギリギリ「事情がよく判っていないダメ親父」という認識でもイケたけど…お母んに手をかけたとなればもうクズ一直線やよね! 悪意があったというより「面倒になってつい手が出た」という形なのが、余計に意志と人間性の弱さが出てて頭抱えることだ。逃げちゃってるしね!


夏目友人帳・6話。ガラス瓶に囚われの夏目さん。どうやら裏山に住まう巨きなアヤカシへの供物とされそうな勢いである。どっちみちこんな状況では解決の手も出せんわい、ならばここは一つニャンコ先生が一肌脱ぎましょうか、っちうお話。田沼やいいんちょなど友人を巻き込んでしまうことへの恐れというのがテーマでもあろうけれど…まあ、メインの見所はスタッフロールの役名言うところの「夏目型ニャンコ先生」でしょうなあ。そういや先生、レイコさんにも化けてたりしましたっけ。


普段は主にやさしくて控え目な(イザとなりゃ夏目パンチもするけれど)性格のところへ、いきなりこういう攻め風味なキャラで出てこられてはたまりませんよね。ある層には特にね。それに乗っかる先生の…井上和彦の演技は流石に堂に入ったものである。伊達に長年イケメン演技やってきたワケではあらしまへん。もうじき還暦迎えるおっさんの声とは思えませんな。


とまあそんな感じでボーっとみてたら続いてしまった。てことで詳細は次回。