ラインバレル/鉄腕バーディー/ソラカケ

鉄のラインバレル15話。子供っぽい速水さんはさらに先を狙う。所有欲の肥大したこの兄ちゃんの長所がまだちっとも判らなくて、今んとこは単なる短絡的悪役キャラですなあ。メカの操縦は優れてました…のかな? んでもって加藤機関の支配とJUDA面子のアングラ化は進むのでした…という。


米軍基地に潜伏中のコーイチさんたちの鬱屈シーケンスは少々タルいのだが、「うーさーぎーおーいし」のニュースとか/なんつー着替えを持ってくんだよ勝生さんはよとか/わざわざ性別逆転な変装をするヤマシタさんたち…いや逆転してないのか? とか、ちょいちょいと小ネタを突っ込んで保たせてた印象。2クールありゃこその余裕ですかね。


そして米軍(勝生さん)を犠牲として彼らは生き延びる。加藤さんはそれを賞揚するのだが、まァコーイチさんの意志っちうよりは説得の結果だからな。さて、これをスプリングボードにして次週大活躍…って感じでも無さそうだけど。


鉄腕バーディー DECODE:02・2話。サブタイ含めてめんどくさいが、まいいや。やはり幼馴染のナタルさんが暗躍者の正体。彼の行動の大元は長年のアルタ人差別からだろうが、直接の契機は前作の大破壊による地球人友人の喪失だ…ってのは、なるほど。彼の激情の発露としての「殺し方」がかなりエグく、そしてそれはワシらの心の中にアリアリな暗部でもあるので余計にエグい。…バーディーさんとの対決はまた重くなりそうだなあ。


全体的にものすごく動きコンシャスな作画状況で、特にナタルさんの虐殺シーンはかなり無茶やっててアイキャンディでした。個人的には冒頭の、病院で歩いてる人のちょっとアゴ出したポーズとかがツボだったなあ。ああいう感じで歩くよねえ。


てことで作画監督は…ああ、やっぱ江畑諒真。原画陣にも仁保知行とかサテライト系の人がアリ。んー、ずっとこの調子でとは言わんけど、たまにでもこんな絵が見られれば満足ではあるなあ。


宇宙をかける少女2話。アキハさんがガッコと宇宙とコロニーと工場でなんか知らんままエライ目に遭う話。なんというか、50分の作品を25分に…それもカット数はそのまんまでダイジェストしたような、ちょっとヘンな雰囲気の詰め込み方だったなあ。とにかくカット尻を切るタイミングが妙に早くて、「ほうほう、それでそれで?」てな瞬間に別の話に行っちゃう感じ。多分これは意図的なんでしょうね。新たな要素を矢継ぎ早に繰り出すことで話を進める…という。


中途半端なまま放り出されるエピソード群。しかしあまりにそれが連続するので(直接的な)フラストレーションを感じるヒマもない、というか。おかげで「どれがオオゴトでどれが瑣末事なのか」がちっとも判らない。多分これも意図したものであるような気がする。重要な伏線を埋没させちゃうのね。


てことで、うーん…一貫したワシの感想としては「よく判んないアニメだなあ」ってとこに落ち着きました。ポコポコ出てくるディテイルがそこそこ面白いので、普通に視聴できましたけどね…って、それはそれでスゲエことだけど。実にどうでもいいこととして、反物質砲がジョーカーっぽいガジェットなのが(妙な言い方だけど)節操のある無茶で良い感じ。…そういや反物質砲(たんものしちほう)ちうネタもありましたっけね。