ラインバレル/鉄腕バーディー/ソラカケ

鉄のラインバレル20話。九条さん担当回であり、彼女が存在意義を見失いつつ自己犠牲を覚悟しつつコーイチさんにちゅーする話。とにかくもう、感謝の意としてちゅーしてフフフな純朴巨乳お嬢さん…という、すっさまじい童貞ドリームな九条さんの描き方に潔ささえ覚えたりする。まァしょっがねーよな! コーイチさんも若いしな! すぐイきたくもなるよな!


後半の会戦シーン、軍人/悪漢/正義の味方の立て方になるほどと思ったり。今までも「職務と同僚の命とどっちが大切か」っちうお題で何度か語られてるが、正義の味方としては「ムリでも両方」ってことなのだな。加藤機関たちの言うように、国連軍には攻撃できないだの何だのと正義の人には不自由が多い。それを是として乗り越えるのが彼らの本分であり重責、っちうワケだ。少なくとも、正義の「主人公」はね。


ま、どのみち「攻められるより攻める方が好き!」とか言いつつ憂国気取っても説得力はねェわな、の敵の人たちではあるんですが。あと負けるシーンすらカットされてたスミスおっさんがあまりにも見事でちと笑った。彼は今後こういうキャラで行くのかな?


鉄腕バーディー DECODE:02・7話。封印されしバーディーさんの過去、テロの記憶にバイオリンさんの記憶。なんとまあ、先週ワシらが見てた優しいバイオリンさんは改変記憶の産物だったとはね。あんなけテクノロジが発達してんなら、修正後記憶のようなアンドロイドが居ても構わんような気もするが、ま、そこはいいか。


その記憶改変ネタが、最後の最後に微笑む(とバーディーには見えた)バイオリンさんのシーンにある種の皮肉と救いを与えているのがなかなか上手かった。「あんなのバイオリンじゃない!」と泣き叫びつつバーサークするバーディーさんの態度を含め、心の中に綺麗にまとめ置けそうもない質量を持った経験、っちうお題として十分に機能しているエピソードではなかったかな。


…とまあ、ストーリーのアレコレもともかく、あの絵だよ絵! 後半のアクションに入ってからもう、確信犯的に暴走しまくるあの作画! ワシ大喜び! 記憶の中っちう一応のエクスキューズが無いでもないが、いやあ…「動く」という原初的な喜びに溢れつつ、作画オタ以外の一般ファンの多くからのブーイングもオッケーなノリが素晴らしい。


残念ながらまた暗いシーンなのでイマイチ見辛かったんだけど、パッキパキに簡略化されたキャラとメカと背景のコントラストのお陰で、今までの同シーンよりは判りやすかったしな。…あのタッチはもはやアニメっちうよりは、ミニョーラ気味というかバンドデシネ風というか…わはは。巻き戻して何度も見ちゃったよワシ。てことで、また物議をかもしたりするやろなあ。いいぞもっとやれ。


宇宙をかける少女7話。悪の首魁は悪女っぽい名前の人と逃げ去り、獅子堂一家の秘密と使命が語られようとし、その他諸々。敵と味方と謎の存在っちう役者の顔見世と舞台設定の完了、ってとこですかね。あとどうやら、レオパルドさんのパーツを回収するためにイッパツ大塩平八砲を撃つまで…というのがお話の基本的なフォーマットみたいだな。


そういうまあ、基本構造のまとめとしての役割からか、今回はかなりフツーに判りやすい構成の回だったか。んでもってアクションやら謎要素やらの飾り付けも無難にこなしてあったし。おっさんのワシにはこの程度の保守性が似合っちょるようで。いいけど。


とりあえず、コロニークラスの巨大構造物同士が「取っ組み合い」で戦うっちうのは今後色々と楽しそうな勢いではある。銀河万丈の声で「コロニー落し」(!)をヤられて、でもその絵柄が数kmクラスのスケールでのジャーマン…ってなバカチンは割とオッケー。あと、末娘の人の字幕が読めなかったけど、まあ別にいいよね。