世界を革命するセカイ

●あー、一昨日のライドバックの「世界設定」がらみ感想の蛇足。こないだ読んだ「トンデモ本」に山本弘が書いてたことを思い出したりした。氏曰く、ガンパレは好きなゲームだけど気に入らんとこがあると。それは世界がシッチャカメッチャカなのに主人公たちはフッツーな学生生活を送ってる…っちう、ね。要するに大域構造としての「世界」と、登場人物(=ゲームプレイヤ)の知覚できる範囲の小さな「セカイ」の間の関係性が希薄である、っちうことですな。そして世には類似の弱点を抱える作品が多くありますよ、と。


確かにその通りだと思うし、一方で作り手さんたちの「いや、これはそんなん描くような作品と違うし」みたいな感覚も判る。ライドバック1話のあのサワヤカーさをリアルな紛争状況設定で描けっつってもムチャな話だろうし。けどまあ…ワタシが社会構造的知識に疎いってものあって、もしそんな激動の社会状況の関連性を描いていただけるものならば、それはゼヒ見てみたいものだなあ、とは思う。作るのはめんどくさいだろうけどなあ。


んで、そういう世界とセカイのアンバランスさを突き詰めてしまえば、それはうる星のBDになるわな。荒涼とした破滅世界だけど、水と電気とコンビニ商品は何故か供給が途切れない、という。押井はめっさ自覚的にそのいびつな状況を描いたワケですけどね。