いろいろ

●新番組・続 夏目友人帳。前シリーズとほぼ地続き、またもやゆったりとしつつも結構危機一髪な妖怪問題に巻き込まれたりする夏目さんとニャンコ先生の物語である。とりあえずは舞台設定とキャラ紹介を主役たちに語らせておこう、の第一話ってとこかな。


ワタシ的にはちょっと過剰なくらいの説明を盛り込むテイストは相変わらず。能力により親戚をたらい回しされたとか今厄介になってるご夫婦さんには能力内緒中とか、その辺りはシッカリと絵でも見せてるんだからわざわざ言わんでも…とか思うんですけどね。このてんこ盛り親切さがこの作品の味でもあるのだろうか。


そしてこの作品のキモの一つであるニャンコ先生のぽてぽてぶりもたんとあーる。今回はまた、黒ニャンコ登場によりそのもてもてぶりが二倍となっており、風呂入れられてホカホカと湯気立ててる黒ニャンコさんのご威光がとても良かったりした。ま、今回もゆるゆると楽しませてもらいましょうです。


機動戦士ガンダム00・14話。衛星兵器は撃破したものの地上へ不時着のガンダムさん話。ついでに古谷リボンズさんの謎の過去が少し明らかになる話。藤原サーシェスさんにのこのこついてってエエように鼻面引き回される刹那さんは…まだまだ解脱しきれてないのでんなあ。ま、まんまと刹那さんをコクピットから引っ張り出しといて結局ガンダム奪いそこねのリボンズ組も甘いことではあるな。今回は対刹那さんへのリボンズ顔見世のエピソードだし、あまり大事になってもそらそれで困るだろうけれど。


あっちゃこっちゃで独立してのMS戦闘。演出的に各々の戦闘シーケンスがちょっと弱く、全体的に散漫な印象になっちゃったのはちょっとアレですが、ラストが姫様の歌による戦闘回避でシメ、ってのは…うーん、やはりこれもちと弱い気がしたか。とまれ、サーシェスさん相手に剣を引いてしまう、ってのが割と意味深ではあるのだろうな。


ブシドーさんは相変わらずの好印象バカでよろしい。新型MSを与えられてまず「見事な造形だ!」ってのがエエやないですか。そうよな、カタチ良ければ全て良し。彼にとってはそれが真実であろう。がんばれブシドー、負けてもエエけどがんばれ。


●新番組・ドルアーガの塔 〜the Sword of URUK〜。前シーズンはコメディとシリアスのヘンテコな喰いあわせが印象的なファンタジィアニメだった。正直特大評価はし辛い作品だったんだけど、その妙に肩に力の入っていない雰囲気はあまり嫌いでもなく。さて今回は…ふむ、やはりあのちょっと人を喰ったような雰囲気は継続中のようだ。ふむ。


前期の主人公たち大活躍を経て、塔が安全になっちゃったので登頂者たちは仕事にあぶれ(そんな描写、前期でもあったね)、観光ガイドやら飯屋の親父やらをやってるのがヤーなリアリティがあってよろしいですな。んでもって何やらジルさんとファティナさんは同棲気味になってるらしい。うあーこれまた妙に生々しいなあ…あぶれ者同士でくっつきますか。そこへ矢島声のミニカイさんがやってきて…という。


やはり「これぞ大傑作ナリ!」てなツカミでもなかったが、またのんびり楽しむには良さそうなので付き合ってみます。…あとあのOP、前期に引き続いて現代学園生活みたいなパラレルギャグで面白くはあるが、やっぱし意図は判りにくいっちゃ判りにくい。とりあえず田中敦子土師孝也そのまんま書くな! あはは! 土師のおっさんはともかく、敦子姐さんがリアルにあんな大阪オバハン顔かと思っちゃうじゃんか! ダメだダメだ!


ソウルイーター40話。そーかー、もう40話…3/4年くらいもやってることになんのか。ちうかこれ、全何話だっけ? 一年? ならば(アニメ上の)ラスボスは鬼神さんっぽいようだけれど。多分、鬼神やっつけた後にもメデューサは生き残る、って感じなんだろうかな。ま、それはともかく本編はそのメデューサさんのシブセン来訪話。


基本的に策略の人であるメデューサさんであり、彼女の申し出を受けた段階でもう(物語構造的には)シブセン側の「負け」は決定されてたのではあるけれど、な。状況の転がり方をメデューサ側から見る構成にすることで(首尾よく行くか疑っているメデューサの描写があったり)、この姐さんも必死なんですよ、そしてこのヤマを越えたからにはエライなんですよ、ちう面倒な雰囲気が出てたりした。


…中盤のぱんつ話でいじり倒されるメデューサさんのシーケンスが、ある程度象徴的ではありますね。シブセン側としては、ああいうメタの異なる次元でしか勝てないワケだ。いや、まあ、それを置いといてもなかなか萌え萌える桑島法子ボイスであってエかったのですけどな。


話の骨子としては結構スキだらけなんだけど、まあこれは毎度のことでありヨシとすべき、でしょうな。多分今回の余計な要素も全て「メデューサさんによる心理的作戦」とでも言わば言えるし。でもやっぱ、お約束ごとの上に成り立ってる要素が多いので、どうしても上記「雰囲気」以上の切迫感やら危機感には乏しいのではあるけれど。いや、これは見てるワタシの資質の問題なんですけどね。