夏目友人帳/ガンダム00/ソウルイーター

続 夏目友人帳2話。ネタバレするならばニャンコ先生かわいい。先生がかわいくない可能性もあったのにネタバレ許せない! とまあお約束の流れを経て、本編は狛犬みたいな人が雪兎になる話。相変わらずモノローグもダイアローグもガッツリと盛り込まれた説明の多いお話で「もうちょっとスッキリしてもエエのにな」とは思うが、これも味っちゃ味のように思えてきてますけどね。


雪兎を仮の依代として顕現する狛犬の人。時にうさみみ姿のの線の細い青年となり、時に雪兎姿でぴょこぴょこと動く、ちうのがなかなかにあざとくてよろしかった。かくのごとく外見がネタっぽいことを利用した「やがて消えてゆく存在」の重さの出し方は構成として正しいな。…悪霊と化した相方が「熱さ」を体現する存在なので、余計に雪としての儚さは効果的でしたか。


上記の「先生のかわいさ」がらみで、今回は動きを含めてかなりキャラの魅力を出す方向性が濃くてよろしげな作画だったな。冒頭、塀の上で忙しく動き回るバカ先生の絵だけでもかなり堪能できました。よし。


機動戦士ガンダム00・15話。刹那さんがマリナさんの歌を前にその戦闘特化キャラを弱めつつあり、そしてトレミーの面々は情報筒抜け状況にてピンチであり、ああ一体どうなるの、つったら屋良有作の人がエエタイミングでクーデタを起こしたので割と状況がチャラになりました、という話。キャラ造形やスジへの関わり方が「良心的な人」として描かれている屋良おっさんだが、さてこのクーデタの物語的機能は何でしょうね。今んとこ善悪どっちにも転がりそうではあるな。


キツイ表情でちゃっちゃと早足で歩くマネキン姐さんの描写がよろしい…のではあるけれど、「この因縁を終わりにする!」という覚悟の戦い(そしてそれは実現しかけた)としては、うーん…力押し一辺倒な作戦が少々物足りない。いや、今回の話の目的がマネキン/スメラギの丁々発止を描くことには無いから、ってのは判ってるけど、それでもちょっと頭使うような雰囲気は欲しかったな。


…あ、でも、司令機として使ってたやたらアスペクト比のデカい偵察哨戒機はかなり萌えましたな。とにかく安定飛行しそうな感じがよろしいです。


ソウルイーター41話。シュタインさんが狂気世界に行きかけては戻り、戻りかけては行きする話。シブセンは敵の暗躍に抜本的な行動を打ち出せず(あるいは打ち出さず)、生徒たちはその中途半端さに多少なりとも面倒な影響を受けている。今の宙ぶらな状況を(アカン方向へ)ブレイクさせそうなのがシュタインさんとメデューサさんの動向であり、さてマリー/クロナコンビはその状況に干渉できるのか…という。


着実で地道な説明話であり、一年(かそれ以上)の容量を持つ作品ならではのエピソードではあろうけれど、やはり少々タルくはあるかな。シュタインさんが自らの内面の昏さに懊悩する、その描写がイマイチ堂々巡りっぽくて切れ味が悪い。そのモヤモヤ感覚もメデューサの掌の上と言われればそうなのだろうけれど。


「鬱陶しい女」としてマリーさんを切り捨てにかかるメデューサ攻撃で、そーかーそーだよなー、マリーさんって初登場時「あまりに付き合い方が重たすぎてオトコ逃しっ放し」っちうてたよなー、と突然思い出した。またさりげなくも長っげー伏線ではあるな。それにしても、本多知恵子さんはホンマお声が若々しくていらっしゃってワシャもう満足です。重くてもいいよいいよー。