夏目友人帳/ガンダム00

続 夏目友人帳7話。決死の鬼ごっこ、その後編。テメエの楽しみのために人をいたぶり喰おうとする、とまあこの作品としては割とストレートな悪漢妖怪でしたな。正直この構成なら頑張って1話でまとめられそうな気もしたが、まァ…この作品の見せ場は妖怪さんとのバトルよりもその関係性であるので、タキさんと経験する時間こそが必要だったのだろうけれど。


一時的にアヤカシたちが見えなくなった夏目さん。傍に居るのに感じられないという欠損感は、普段やいのやいのと悩まされているだけに大きなものがあろうね。自分の存在を主張するのに「ふう」と息を吹きかけてやる、真面目モードの先生がちょっと情感あって面白かった。…タキさんと「ただならぬ妖気」のやり取りしてるヘボ先生もエエですけどね。


それにしても、タキさんから見た夏目さんは「謎めいた陰を持つ心優しき人」であり、うーんこれはなかなかの憧れ属性。おまけにかわいい井上和彦が付いてますよ。ますます沢城いいんちょがプンスカしそうであってぜひ顔合わせさせてみたい。あと(少なくとも今回のエピソードでは)結局なーんもしなかったちょび髭さんの存在感が印象的でした。折角のチョーさんボイスだし再登場希望。ホンマはエライ人でもやっぱしただのちょび髭でもかまいません。


機動戦士ガンダム00・20話。アニューさんの始末話。「草」としての役割であるアニューさんは、当然ながら敵と心を通じ、当然ながら悲恋の末に死んじゃうのである。「判り合える」っちう題目は繰り返し語られてきている本作(特に後半)の要素であるが、さてこの判りあい直前の悲劇は今後の戦い、あるいはスジの流れにどう影響を及ぼすか…ってとこか。


覚悟しつつも「狙い撃て」なかったり刹那さんを泣きながら殴ったり、要所々々で弱さを見せるロックオンさんの人間性はよろしいし、内なる二つの属性にブレまくるアニューさんもよろしい。…そのドラマを成立させるための「ザルザルなソレスタさんたちの行動」はどうかと思わんでもないが、ま、そこは目をつぶるのです。


ラストにてすっぽんぽん同志での会話シーン、かなり執拗に作画された表情や仕種がなかなか盛り上げることですな。それほど濃厚に描かれてきたとは言い辛い二人の関係性だけど、こうちゃんとシメてもらえるなら充分と違うやろか。…あーあと、ルイスさんのMAのデザインはとてもガキくさくて良いと思った。やっぱツメよねツメ。あとシューティングの如き屈曲レーザも。