RD

●1本だけ…の、RD 潜脳調査室26話。燃える海の中、世界はメタルを停止する。比喩としての海であるメタリアル世界は、リアルの海そのものによって補完される。全ての生命は水。水こそが答え。そして…ハルさんは若返って帰ってきましたのでうひゃー、めでたしめでたしと言うよりはイロイロとめんどくさいかもしれんぞー。若返りハルさんとミナモさんのコンビ…んー、ジジイモードのハルさんのケースとはまた別の生々しさが…。


てことで大団円、多分この話で語られている外側はもっとエライ事になってんだろうが、そこら辺はスッパリと省いて人工島視点で語られる地球律の結末である。正直トンデモ成分が個人的にはちょっと多目で、例えばハレー彗星を絡めてくる必然性(とその物語的効果)はかなり「…んー?」てな感じだったけど、まいいや。金子作監以下ものすげえ肉々作画メンツによる、それこそとっても水水しいモロモロが見られましたしね。ええ、まあ。


総評。士郎正宗/IGの精密な世界とテクノロジ構築、青い空白い雲の南国リゾート的風景、そしてあのぱっつんぱっつんの少女肉体描写、という三題話。なんかもうあんまり思いつかない構成要素であり、しばらくはこっち側も見方に戸惑ったりしたものでありやすな。要素各々強烈なツカミを持っているが、それ故に「この喰い合わせで大丈夫なんかいな」と心配したりもしますよ、そら。


一旦見方(あるいは雰囲気)が判ってくればとても上質な作品(ちょっとトンデモがキツいが)であり、毎度々々「教科書的な意外性」を楽しませてくれる律儀な態度は高評価すべきだと思いましたなあ。何だかんだで一番楽しみにしてた作品だったと思う。プロダクションデザインのセンスがワタシ好みなのもエかったな。


…ま、しかし。IGのこととて多分これ、頭からケツまで狙ってこういう作品になったんだろうけど、かなり異形なアニメではあったよな。誰のセンスなんでしょうねえ…ブレーンストーミングの結果かしらん。とりあえずあのむちむちキャラを採用した経緯を知りたい。現代主流のアニメデザインともシロマサ的エロスとも違うアレを、この世界観にぶち込もうってのは大概な判断だと思うよ。


てことで、二段腹かわいいユキノさんの存在だけでもとても価値のあるアニメだなあ、と思った。あと二の腕。なんだこのシメ。