屍姫/RD/ケメコデラックス

屍姫 赫4話。デスアイドルの人がデス歌謡を歌わんとする話であり、ゲーノー界にもぐずり込んだアイドル譚である。んー、話としては判るんだけど…。これはこの作品全体の性格でもあろうが、イマイチアリネタによっかかりすぎてて「屍姫ならでは」という風情には欠けてるなあ。ここで弟に正体バレする兄と姫の雰囲気とか、ちょっとイっちゃい気味なアイドル描写とか、そういう部分は良いのだけれど。


そういうちょっとした浅さのおかげで、歌に乗っけて哀しみを表出するエンディングへの流れとかも少々上滑りしてた感じ。ワシらちゃんとアイドルさんに感情移入できてないのに、そこまでドラマチックにされてもなあ、というね。アイドルさんの描写を、正邪どっちでもいいのでもっと乗せといてくれたらあるいは…とか。


キャラ各々の描き方は卒がない。日常生活ではどこを切ってもいらん兄だが裏世界では影背負う存在、ちう藤原啓治さんは、あらためてハマり役ではあるなあ。なんかこの、飄々とした軽さが退場フラグにも見えてくるのは気のせいであってほしいものだが。あとアイドル役の飯塚雅弓はワシ久々かも。


RD 潜脳調査室22話。クシマさんの誘拐事件は人工島の覇権と将来を巡るものである。さて、今んとこかなり判りやすい事件展開で進んでおりますがね。もういっちょにちょ裏でもありそうな雰囲気ではあるものの、このまんまストレートなスジで進んでもらってもそれはそれで悪くない。ミナモさんやハルさんの「思い」の強さが出る展開…って感じでしょうかな。


クシマさんの記憶を手繰るハルさんのシーン。自分の知りえなかった数十年、その間ずうっとクシマさんはハルさんを見ていた、という数十年。…ここでのクシマさんの表情がエエよな。悲しげであり悩ましげでありただ友の身を案ずる男の顔。物語を通じてあの禁欲的なクシマ表情だっただけに、この絵面はなかなかにクるものがある。それを探りえたキッカケが「海の記憶」だってのも、この作品らしい作為的ドラマチックで良かったですわ。


一方でホロンさんはその記憶を初期化されてしまう。ああ、これは…うーん。残りの話数でどういうフォローが入るのかあるいは入らないのか、これまた楽しみに。あと矢尾一樹さんが「やってやるぜ!」つったよ。…あまりこの作品でこういう楽屋っぽいネタやるとは思わなかったから、ちょっと意表つかれたっすわ。


ケメコデラックス! 4話。プールでゴーな話。わざわざ前回のヒキであるシリアス気味なエピソードを振っておいて、の本編バカエロ状況突入にちょっとした気合を感じたりする。とにかく水着でえろっちくてバカでB級な状況を押し進めることにしか主眼が無く、その他の要素は(ちょっとは顧慮してるものの)あまり意味がない。清々しい。よし。


でも、釘宮の人(と妹さん)以外全員が巨乳という状況はどうかなあと思った個人的に。個人的に。それだけあの人が目立つってことではあるのですがね。あ、ケメコさんも巨乳…だか何なんだか。一応中の人は巨ではあるか。


あと、前回より登場のS的傍若無人お姉さんをかんッたんにあしらう脇キャラさんたちがとても心強くてよろしかった。言葉責めで歓喜するあのメガネは良いキャラだな。それとあと、予告で本家ケメコの歌を歌いかけたけど、アレは…まいいや。