ケメコデラックス

●ウィーってことでなんとか1本だけ。ケメコデラックス! 5話。映画でデート編。当然ながらそこにイレギュラーな要素、この作品ならば謎のミシマロボットとか…まァ、ケメコさん本人の暴走とかが介在してくるのではあるが、基本的には二人の関係をなし崩しに進めてしまおうというお話。自分のことは詮索されたくないが夫婦として懇意にはなりたい、という矛盾した要望を突きつけられてる三平太さんも災難だが、ま、そのお相手が不思議系美女となればまた別か。…ケメコさんを着ていなければ、の話ではありますがね。


…ちうか、ホンマにケメコの歌を歌うっちうネタは予告だけじゃなかったのかとか、二人の見ているワケの判らん映画とか、しょーもない気合の込め方がちょっとおもしろかった。あの映画、ローマの休日からゴーストに行って小津映画になって、えーと、あとタイタニック? それとあの日露戦争っぽい映画は何だ? まいいや。とったどーじゃねェよ。あと、ケメコパーンチキーックの連打連打シメのしつこさもおもろかったっす。


蛇足。三十年程前に小松左京「時間エージェント」ちう小説がありまして、タイトルの如く時間犯罪者を追うエージェントの話なんですが、その中に「魏志倭人伝の「卑弥呼」のトコを「ケメコ」に変えた愉快犯がいる! これはこの時代('70ごろ)の人間しかありえないだろ常考!」ちうエピソードがあるんですが、少々低い確率ながらこの21世紀初頭の可能性も出てきましたよな。…まさか小松左京もザ・ダーツもここに来て再度ネタにされるとは思わなかっただろうなあ。