極大射程

スティーヴン・ハンター「極大射程」読了。今は引退した伝説のおっさんスナイパーがワナに嵌められたけど、その圧倒的な人間力でなんとかする話。まァワシの読書傾向としてはあんまりソレっぽくないジャンルの小説でもあり、感想も「なんかすげーマチズモでむせ返るなあ」とかそんな程度のものですけど、いやうん当然ながらおもろかったっすよ。電車通勤読書だったんだけど、ふむふむほうほうとあっちう間に読んでしまった。


アチラの娯楽小説ってのは何というか、馬力と繊細さと計算と…とにかくいろんな方面のスキルが高いのよねえ。どっかのとこで一点突破っちう作品もたくさんあるが、こういう全体的なパワーでのしかかるような作風ってのは流石に日本の小説ではちょっと薄いジャンル。…ワシの少ない読書経歴で考えると一時の小松左京がそういうパワーキャラに近いかな。いや、この作品とは似てないけどね。


検索してみるとどうやら映画化されてるらしい。ほほうどれどれと思ったが、えーと…主役のスワガー役がウォルバーグなの? うーん、なんかイメージ違うなあ。もっとジジィっけた、それでいて鋼の芯が入ってるような…ちょっと昔のイーストウッドみたいなキャラが頭にあったんだけどね。ま、でも、機会があったら見てみたいっすね。