ガンダム00/ソウルイーター

機動戦士ガンダム00・5話。砂漠の反政府組織が壊滅する話。そこに保護され、逃げ出し、結局壊滅の糸口を作ってしまったサジさんは毎度ながら不幸キャラである。…今回はその不幸が外部へと漏れ出しちゃったって感じですかね。進むも不幸引くも不幸、無常感に囚われてもしゃァないとこではありますな。


アローズの「悪役性」を表現するために使われたオートマトン。1話でも出てきたイクストルもどきメカであり、確かにその効率的な対人攻撃性能はとても高いが…んー、そこまで残虐兵器だとも言い辛いなあ。例えばガンダムで人々を掃蕩するのとどう違うのか。それこそ「自分で引金を引く」かどうかの差しかないような。だったら軍としては安価で効率的な方を選択するにためらいはなく、別に悪でも何でもないような気がするんだがな。


相変わらずセルゲイおじさんが出てくると画面に安定感が出ますな。過去に家族と何やらあったようで、ゆくゆくはその精算をせねばならぬお人ではありましょうけれど。あと、彼の乗っている地上戦艦みたいなのが砂丘の向こうから出てくる絵はなかなかカッチョ良かっただけに、もうちょっとだけあざとく見せてくれてもよかったな、と思った。


ソウルイーター31話。OP変更、歌もソレらしく絵もキッチリ。中途にある空中戦シーンもよろしいが、全般にじわーっとトラックバックしたりトラックアップしたり、という地味でめんどっちい作画作業が多くて丁寧だなあと思いつつ本編、クロナさんのターン。


戸惑いつつも「仲間」という関係性に心穏やかなクロナさん。賑やかなパーチーで両肩を上げて緊張している絵とか、この人のおずおずとした雰囲気がよう出ててよろしい。彼(だか彼女だか)がためらいつつも周囲を是としていく様子は微笑ましいが、しかし一方で怪しく不穏ではある。…これ、もちゃげて落とす仕掛けなのではあるまいか、とね。んでもってそれは大当たり、メデューサによってスパイ活動をさせられる、のである。


…しかしまあ、深く考えてみなくてもクロナさんの性格ってェのは隠密諜報活動に最も不向きであるよな。相手が本多知恵子さんだからバレなかったようなもので、これがシュタインさんだったら一発でバレバレ。まァその時はその時で恐怖系のトラップを用意するメデューサさんではありましょうがね。多分この隠密仕事は、本来の情報収集とともに「クロナさんの関係性と性格をチャラにする」ことにも目的があるのだろうな。


次回は懲りもせずエクスキャリバーァさんの登場らしい。…これでこの人が本編に深く関わってくる作劇をされたら却って大感心するのだがな。まいいや。あと、一見普通だけどよう見たら矢印フィーチャーなメデューサペンのデザインが好き。地味だけどタイアップグッズとしてはちょっとエエのでは。ワシはそこまでいれあげてませんが。