聖剣の刀鍛冶/銀魂

聖剣の刀鍛冶・7話。前回のゴタゴタの後、セシリーさんとこにご厄介になる帝国迷惑四人衆である。戦闘力的にも権力的にもかなり強大な力を振り回していた彼女たちであるが、一旦身内扱いになってしまうと当然の如く「仲間入り下方修正」の法則が働くのであり、強引メイドさんにエエように使役されてしまうのでありました(ついでにセシリーさんも)。本丸のお姫様は折笠愛声のセシリーお母んの「家族ってエエぞォ」攻撃の前に陥落である。まァみんなつつがなくて良かったね…とも行かない次回への引きなのではあるが。


サブタイ通りに家族の結びつきをメインに語るお話。今回ラストで帝国の後ろ盾を失ってしまったお姫様は、それでも家族とも言える三人娘たちを失ってはいない。多分その上でこの町に住み着くようになってしまったりするんでしょうけれど、さて彼女の経験と境遇は武器でもあり弱みでもあるわな。ラストの愕然エピソードシーン、ちゃあんと曇ってる空を見せるという演出が律儀やねえ。


銀魂184話。悪ふざけ人気投票編はここにてやっとこさ完結。哀しき黒幕たる山崎さんを称揚したのち誅してシマイ、っちう毎度のパターンではあるが、今回のアークの主眼は当然ながらそこにはない。いみじくもヅラ兄さんが言った通り、「三週も続いた醜い争い」…しょーもないでもバカくさいでもいいが…、それこそが制作側の描きたかった、ワシらの見たかった要素である。山崎さんの再登場とオチは、物語として成立させるための装置に過ぎぬ、まァデウスエクスマキナの一種と言っても良いだろう。結局そんな立場でしかない自己を呪うか、あるいいは機械仕掛けの神として光臨できたことを慶ぶか。


…でも、ま、新八さんは純粋な巻き添え被害だよね。それもオイシイっちゃそうですけど。うん。


こういうドのつくしょーもない回であればあるほど、演者の技量は冴え渡ろうというものですわな。下ネタ台詞を連打連打連打するキャスト陣にあって、やはり雪野姐さんの押し出しと釘宮さんのキャライメージ投げ出しぶりとこばゆうさんのウザカワイイ口調が光ってました。あと千葉進歩の人。…これ、レコーディング現場はどんな雰囲気なんだろうなあ…。